配布されている3Dモデルのライセンスを AI に判定させる — 商用利用・改変・再配布を確率で仕分ける

配布サイトで見つけたモデルを刷って、イベントや通販で売りたくなることがある。モデルのページには「CC BY-NC-SA」「Standard Digital File License」「Open Community License v1.1」といった表示があり、何が許されるかは条文を開かないと分からない。Creative Commons(CC)の 4.0 のライセンス本文(第1条〜第8条)は英語で約 1,900〜2,200 語あり、配布サイトが用意したライセンスは同じ名前でもサイトによって文言が違う。作者が説明文に「販売禁止」と一文を書き足していることもある。1つのモデルなら読めば済むが、扱うモデルが数十になると、3Dモデルのライセンスを毎回条文から読むのは重い。
※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。
本記事は、ライセンスの条文の読み方と、AI にライセンスを判定させた実測の記録であり、法的助言ではない。AI の判定を根拠に利用してよいと決めず、最終的な確認はライセンスの条文と、作者への問い合わせで行ってほしい。Creative Commons 自身も、商用の利用に当たるか迷うときは権利者に確認するよう案内している。
本記事では、文章を書かずに、決めた問いへの答えを確率で返すモデルを、英語の decision model の訳として判定モデルと呼ぶ。手元の PC で動く判定モデルの Nimble 9B(Ollama 配布版)と、比べる相手としての claude -p(Claude Sonnet 5.5)に、「印刷物を売ってよいか」「改変版を公開してよいか」「同じライセンスを付ける義務があるか」「作者の表示が要るか」の4つの問いを確率で答えさせた。対象は配布サイトで選べる 14 のライセンスで、名前だけを渡す条件と、名前に条文を添える条件の2通りを試した。さらに、作者が説明文で条件を書き足した7例も加えた。正解は AI に聞かず、ライセンス本体の条文から作った。
先に結果を書いておく。条文を添えると、どちらのモデルも正答が増え、確率の当たり具合も良くなった。claude -p は条文を添えた条件で、採点した 46 問すべてに正答した。一方で、Prusa Research が作った Open Community License(OCL)v1.1 は、名前だけでは両方のモデルが外した。Nimble は CC BY 4.0 と CC BY-NC 4.0 の「同じライセンスを付ける義務」を、条文を添えても 0.995〜0.998 の確率で「義務あり」と誤った。作者が条件を書き足した例では、Nimble は7例のうち6例で説明文の内容に沿って0か1の近くに寄った確率を返し、claude -p は7例すべてで 0.62〜0.85 の間に収まった。
- 配布サイトのモデルを売ってよいか — 3Dモデルのライセンスは名前だけでは決まらない
- 3Dモデルのライセンスに投げる4つの問い
- 正解はライセンスの条文から作った
- 実測の条件 — 手元の Nimble 9B と claude -p に 35 件を判定させた
- 結果 — 条文を添えると、正答も確率の当たり具合も良くなった
- 外した問い — 名前だけの OCL と、BY の「同じライセンスの義務」
- 作者が説明文で条件を書き足した7例 — Nimble は6例で0か1に寄り、claude -p は 0.62〜0.85 に収まった
- 判定の結果をどう使うか — 条文を渡し、迷う例は人に回す
- この実測で言えないこと
- まとめ — 3Dモデルのライセンスの判定は、人が条文を読む範囲を絞るために使う
- 参照
配布サイトのモデルを売ってよいか — 3Dモデルのライセンスは名前だけでは決まらない

主な配布サイトの Printables・MakerWorld・Thingiverse では、モデルごとに投稿者がライセンスを選ぶ。どのライセンスが使われているかを見るため、2026 年 10 月 7 日に各サイトの検索画面を開き、ライセンスの絞り込みに並ぶ項目を確かめた。アップロード画面はログインが要るので見ておらず、次の表は選べるライセンスを網羅したものではない。
| サイト | 検索の絞り込みに並ぶ主なライセンス |
|---|---|
| Printables | CC の6種、パブリックドメイン(リンク先は CC0 1.0)、GPL v2.0・v3.0、Standard Digital File License、Open Community License v1・v1.1 |
| MakerWorld | CC の6種、パブリックドメイン(リンク先は CC0 の説明)、Standard Digital File License |
| Thingiverse | CC の6種、パブリックドメイン、GNU – GPL(版の表示は無い。画面のリンク先は v2.0 だが、同じページの構造化データは v3.0 を指す)、All Rights Reserved |
CC の6種とは、表示(BY)を基本に、継承(SA)・非営利(NC)・改変禁止(ND)を組み合わせた BY、BY-SA、BY-NC、BY-NC-SA、BY-ND、BY-NC-ND を指す。モデルのページで確かめたリンク先は、3サイトとも 4.0 だった(Thingiverse は新しいモデル1件で確かめただけで、古いモデルの版は見ていない)。MakerWorld の規約は、他の利用者は投稿者が選んだライセンスに従って使うと書き、Printables の規約は、選ばれたライセンスか、Printables に定めるところに従って使うと書いている。
それでも、名前を見ただけでは判断しにくい理由が三つある。
一つ目は、同じ名前で中身が違うライセンスがあることだ。Standard Digital File License は MakerWorld と Printables の両方にあるが、文言は別物である。販売と改変版の公開を禁じる点はどちらも同じだが、Printables の本文には「Digital files have a strict non-commercial, personal use only license.」とあり、MakerWorld の日本語表示には「いかなる場合も、このオブジェクトを許可なく使用して、料金を請求したり、金銭を徴収したりすることはできません。」という一文がある。名前に「Standard」と付いているが、業界で決まった標準の規格ではない。
二つ目は、新しいライセンスがあることだ。OCL は 2026 年 6 月 24 日に v1.1 が公開され、Printables で選べるようになった。CC と違い、意匠や特許も許諾の対象に含めている。後で見るとおり、今回の実測では名前だけを渡すと、どちらのモデルも OCL の問いを外した。
三つ目は、作者による書き足しである。CC のライセンスを選んだうえで、説明文に「販売禁止」などの条件を書く作者がいる。ところが、説明文での書き足しをどう扱うかを明記した配布サイトのヘルプは、3サイトとも見つからなかった(2026 年 10 月 7 日時点)。Thingiverse の All Rights Reserved は、追加の許諾をしないという選択肢で、利用規約は、他の利用者が追加の権利を得るには投稿者に連絡する必要があると書いている。
印刷物をイベントや通販で売るなら、ライセンスの確認に加えて、販売の手順そのものも整えておく必要がある。ネットショップの開店から運営までをまとめた一冊を挙げておく。
3Dモデルのライセンスに投げる4つの問い

判定モデルに渡したのは、モデルのページに出るライセンスの表示と、次の4つの問いである。問いの型は、「はい」である確率を 0〜1 の数値で返す noul にした。Jev の API に合わせた型の名前で、型の考え方は Jev とは何か — 文章を書かずに判定だけを返す AI を、3Dプリントの工程に置く(2026-10-12 公開) で説明した。
| 問い | 送った英文 | 意味 |
|---|---|---|
| Q1 印刷物の販売 | May another person sell physical 3D prints made from the unmodified model file? | 無改変のデータから刷った物を、他の人が販売してよいか |
| Q2 改変版の公開 | May another person publish a modified version of the model file for free (non-commercially)? | 改変したデータを、無償(非営利)で公開してよいか |
| Q3 同じライセンスの義務 | If another person publishes a modified version, must it be released under the same license? | 改変版を公開するとき、同じライセンスを付ける義務があるか |
| Q4 作者の表示 | When another person shares the model file or a modified version, must they credit the original creator? | データや改変版を共有するとき、元の作者を表示する義務があるか |
問いの文面には前提を入れた。前提が無いと、Q1 と Q4 の正解が揺れるからだ。
- モデルは著作物で、投稿者は表示どおりのライセンスを付ける権利を持つとする。CC の条文は、許諾がなくても適法にできる利用を制限するものではないと書いている(第8条(a))。CC は 2016 年の公式ブログで、3Dプリントについて「for “born open” design files, CC licenses don’t properly apply because copyright doesn’t apply」とも述べている。つまり、モデルが著作物でなければ、CC のライセンスの条件はそもそも働かない。ただし CC は同じ段落で、その場合も特許・契約・利用許諾によって利用が縛られうると書いている。OCL のように意匠や特許まで対象に含めるライセンスもあるので、著作物でないから自由に使えるとは限らない。個々のモデルが著作物かどうかは、今回の判定の対象にしていない
- Q1 は、無改変のデータをそのまま刷って売る場合とする。拡大縮小や形の変更を加えた印刷物を売る場合は、今回の問いに含めていない。CC の FAQ によれば、変更が改変版(翻案)に当たるかは、主に適用される著作権法で決まる
- Q2 の「公開」は、配布サイトへの無償の公開とする
- Q4 は、データを公開・再配布するときの表示とする。印刷物そのものに作者の表示が要るかは、後で書くとおり CC 自身が「議論がある」としている
全件の先頭には「Assume the 3D model is protected by copyright and the uploader has the right to license it.」という英文の前提を置いた。
正解はライセンスの条文から作った

正解の表は、ライセンス本体の条文と、発行元(Creative Commons、Free Software Foundation、Prusa Research)や配布サイトの公式ページだけで作った。解説ブログやフォーラムの投稿は根拠に使っていない。
| ライセンス | 選べるサイト | Q1 印刷物の販売 | Q2 改変版の公開 | Q3 同じライセンスの義務 | Q4 作者の表示 |
|---|---|---|---|---|---|
| CC0 1.0 | 3サイト | 可 | 可 | 義務なし | 義務なし |
| CC BY 4.0 | 3サイト | 可(印刷物への作者表示は後述) | 可 | 義務なし | 義務あり |
| CC BY-SA 4.0 | 3サイト | 可(印刷物への作者表示は後述) | 可 | 曖昧(同じ要素の新しい版や互換ライセンスも認めるため) | 義務あり |
| CC BY-NC 4.0 | 3サイト | 不可 | 可(非営利に限る) | 義務なし | 義務あり |
| CC BY-NC-SA 4.0 | 3サイト | 不可 | 可(非営利に限る) | 曖昧(同じ要素の新しい版や互換ライセンスも認めるため) | 義務あり |
| CC BY-ND 4.0 | 3サイト | 可(印刷物への作者表示は後述) | 不可 | 対象外 | 義務あり |
| CC BY-NC-ND 4.0 | 3サイト | 不可 | 不可 | 対象外 | 義務あり |
| GPL v2.0 | Printables・Thingiverse(版の表示は無い。下の注) | 可 | 可 | 義務あり | 義務あり(著作権表示の掲示) |
| GPL v3.0 | Printables | 可 | 可 | 義務あり | 義務あり(著作権表示の掲示) |
| OCL v1.1(追加条件なし) | Printables | 不可(別途の事業用ライセンスが必要) | 可 | 義務あり | 義務なし(版の明記は必要) |
| OCL v1.1 + GAtt v1 | Printables | 不可 | 可 | 義務あり | 義務あり |
| Standard Digital File License | MakerWorld | 不可 | 不可 | 対象外 | 対象外 |
| Standard Digital File License | Printables | 不可 | 不可 | 対象外 | 対象外 |
| All Rights Reserved | Thingiverse | 不可(作者の許諾が必要) | 不可(同) | 対象外 | 対象外 |
Thingiverse の「GNU – GPL」は版の表示が無く、確かめたモデルのページ(1件)では、画面のリンク先は v2.0 だが、同じページの構造化データは v3.0 を指していたので、版は確定できない。今回の実験では v2.0 と添えて判定させた。「対象外」は、前の問いが不可のために問いが成り立たないセルで、採点から外した。「曖昧」としたセルも採点から外した(理由は後で書く)。以下、判断が分かれやすい行の根拠を書く。
非営利(NC)が付くと、印刷物は売れない
NC の付いた CC ライセンスは、複製と共有を「for NonCommercial purposes only」に限る。NonCommercial の定義は「not primarily intended for or directed towards commercial advantage or monetary compensation.」で、公式日本語訳では「商業的な利得や金銭的報酬を、主たる目的とせず、それらに主に向けられてもいないことを意味します。」となる。印刷物の販売は、金銭的な報酬を主な目的とする利用の中心に当たる。
CC の FAQ は、商用かどうかは状況と利用者の意図によると書いている。そのうえで、NC の作品を商用で使いたい人はまず権利者の許可を得ること、権利者は NC で公開しながら、料金を払う相手には商用の許諾を出せることも書いている。
改変禁止(ND)は「改変版を公開できない」という意味
ND の付いたライセンスが許すのは「produce and reproduce, but not Share, Adapted Material.」、つまり改変版を作って手元で複製することまでで、共有は許さない。手元で寸法を変えること自体は条文上は許され、禁じられているのは改変版の公開や販売である。Prusa も OCL v1.1 の解説で「No Derivatives doesn’t mean you can’t modify a model, it means you just can’t distribute the modified version.」と説明している。なお、MakerWorld の掲載ルールは、改変を禁じるライセンスの作品について「Modifying」まで禁止事項に挙げている。これはライセンスの条件ではなく、MakerWorld に投稿するときのルールである。
では ND の作品を刷って売るのはどうか。CC の条文は、媒体や形式を変えるための技術的な改変は翻案(改変版)を生まないとし(第2条(a)(4))、FAQ も、媒体や形式を変えて使ってよいことについて「This is true even in our NoDerivatives licenses.」と書き、その例として、デジタルで配布された作品を紙に刷って共有してよいとしている。ただし、これは 3Dプリントを名指しした説明ではない。データを刷る行為を形式の変更と読んで Q1 を「可」としたのは、当サイトの読み方である。拡大縮小などを加えれば改変版になりうるので、刷って売る前に条文と作者に当たる必要は変わらない。
「同じライセンスの義務」は GPL・OCL にあり、BY には無い — SA は曖昧として採点から外した
継承(SA)の付いた CC ライセンスは、改変版に付けるライセンスを「a Creative Commons license with the same License Elements, this version or later, or a BY-SA Compatible License.」(BY-NC-SA では BY-NC-SA Compatible License)に限る。条件を引き継ぐ義務(継承)はあり、MakerWorld の掲載ルールも、元のライセンスが求める同じライセンスで改変版を公開しないことを禁止事項に挙げている。ただし条文が認めるのは、同じ要素を持つ CC ライセンスのこの版以降と、CC が互換と認めたライセンスで、元とまったく同じライセンスに限ってはいない。CC の互換ライセンスの一覧は、BY-SA 4.0 について Free Art License 1.3 と GPLv3 を挙げている(BY-NC-SA 4.0 については、CC 以外に互換と認めたライセンスは現時点で無いとしている。2026 年 10 月 7 日に確認)。問いの文面は「同じライセンス」なので、正解を「義務あり」とも「義務なし」とも決められない。そこで、BY-SA 4.0 と BY-NC-SA 4.0 の Q3 は「曖昧」として採点から外した。外した4問(2ライセンス×2条件)には、両モデルとも 0.93 以上の確率で「はい」と答えていた。
一方、BY と BY-NC の条文には「the Adapter’s License You apply must not prevent recipients of the Adapted Material from complying with this Public License.」とある。求められているのは、改変版に付けるライセンスが元のライセンスの順守を妨げないことで、同じライセンスを付けることではない。だから Q3 の正解は「義務なし」になる。この行は、後で書くとおり Nimble が外した問いである。
GPL は v2.0 も v3.0 も、改変版を全体として同じ GPL で許諾するよう求める。OCL v1.1 も、改変版を配布するなら OCL で配布するよう求める。
GPL の印刷物は、条文で決まらない部分がある
GPL v2.0 は「You may charge a fee for the physical act of transferring a copy」と書き、v3.0 は「You may charge any price or no price for each copy that you convey」と書く。販売そのものは禁じていないので、Q1 は「可」とした。ただし、刷った物が GPL の上で「複製」に当たるかは条文で決まらない。v2.0 は、プログラムの出力物はその内容がプログラムに基づく著作物である場合にだけ対象になると書いている。印刷物を売るときに、データ(ソース)を渡す義務まで伴うのかは、本記事では断定しない。
Q4 についても、GPL が求めるのは各複製に著作権表示を目立つように掲示することと、既存の表示を残すことで、CC の BY のような作者表示の条項とは書き方が違う。
OCL と、配布サイトが用意したライセンス
OCL v1.1 の本文は、商用目的で製品や改変版を複製することを、別途の事業用ライセンスか修理用ライセンスなしには禁じている。一方で「YOU MAY use, copy, modify, hack the product and/or its components as you wish!」と書き、改変版は OCL で配布するよう求める。作者の表示は本体の条項には無く、求められるのは OCL の版の明記である。作者の表示が義務になるのは、追加条件の GAtt v1 を付けたときで、物で配布する場合は付け札の形でもよいと条文に書かれている。
Standard Digital File License は、先に書いたとおり MakerWorld と Printables で文言が違うが、どちらも販売と改変版の公開を禁じる。MakerWorld の本文は「許可なく」料金を請求できないと書いている。作者が商用ライセンス メンバーシップを設定していれば、それを通じて商用ライセンスを買える(設定できる作者には、フォロワー数などの条件がある)。
印刷物そのものへの作者表示は「議論がある」
表の Q4 はデータの公開・再配布についての答えで、刷った物そのものに作者名を付ける義務の話ではない。CC は 2016 年の公式ブログで「it is debatable whether attribution is legally required on the physical object of a CC-licensed 3D design in the first place.」と書いている。その後の公式見解は見つからなかったので、この点は正解の表に入れず、問いにもしていない。正解の表で BY・BY-SA・BY-ND の Q1 を「可」としたのも販売してよいかの答えで、印刷物に作者名を付けることが販売の法的な条件になるかまでは決めていない。また CC の FAQ によれば、自分で使うだけで他人に提供しないなら、作者の表示は要らない。
条文を読むときの土台になるのは著作権法の考え方だ。何が著作物で、どこからが翻案(改変)になるのかを短く押さえるなら、この入門書が手頃である。
実測の条件 — 手元の Nimble 9B と claude -p に 35 件を判定させた

名前だけの条件と、条文を添えた条件
14 のライセンスそれぞれについて、2通りの入力を作った。一つは、モデルのページに出るライセンスの名前と配布サイト名だけを渡す条件(以下「名前だけ」)。もう一つは、それに正解の表の根拠にした条文の抜粋を英語のまま添える条件(以下「条文つき」)である。MakerWorld の Standard Digital File License だけは、取得できた本文が日本語表示だったため、日本語のまま添えた。これに作者の書き足しの7例を加え、計 35 件を判定させた。1件ごとに Q1〜Q4 をまとめて聞いている。
採点は、正解が「可」「義務あり」の問いでは「はい」の側に、「不可」「義務なし」の問いでは「いいえ」の側に確率が寄っていれば正答とした。確率がちょうど 0.5 の答え(claude -p の名前だけの OCL v1.1 の Q1)は、どちらにも寄っていないので正答に数えていない。対象外の8問と、曖昧とした SA の Q3 の2問を除くと、1つの条件で採点する問いは 46 問になる。作者の書き足しの例は、各例で1つの問いだけを見た。
条文つきの CC BY-NC 4.0 で、判定させた内容は次のとおりである。
Assume the 3D model is protected by copyright and the uploader has the right to license it. Questions are about what another person may do under the license shown.
Site: Printables
License shown on the model page: Creative Commons Attribution-NonCommercial 4.0 International (CC BY-NC 4.0)
Relevant clauses of the license:
- "reproduce and Share the Licensed Material, in whole or in part, for NonCommercial purposes only; and"
- "NonCommercial means not primarily intended for or directed towards commercial advantage or monetary compensation."
- "produce, reproduce, and Share Adapted Material for NonCommercial purposes only."
- "If You Share Adapted Material You produce, the Adapter's License You apply must not prevent recipients of the Adapted Material from complying with this Public License."
- "If You Share the Licensed Material (including in modified form), You must: (identify the creator)"
名前だけの条件では、「Relevant clauses of the license:」以下が無い。この文字列を state に入れ、Ollama の /v1/systemone に次の形で送った。
{
"model": "nimble",
"state": "(上の英文。改行でつないだ1つの文字列)",
"questions": {
"q1_sell_prints": {"type": "noul", "instructions": "May another person sell physical 3D prints made from the unmodified model file?"},
"q2_share_modified": {"type": "noul", "instructions": "May another person publish a modified version of the model file for free (non-commercially)?"},
"q3_same_license": {"type": "noul", "instructions": "If another person publishes a modified version, must it be released under the same license?"},
"q4_credit": {"type": "noul", "instructions": "When another person shares the model file or a modified version, must they credit the original creator?"}
}
}
claude -p には、同じ前提と問いを文章で渡し、各問いの「はい」の確率を JSON で答えさせた。
| 項目 | Nimble 9B(Ollama 配布版) | claude -p |
|---|---|---|
| モデル | Bespoke Labs の 9B の判定モデル(Apache 2.0) | Claude Sonnet 5.5(--model sonnet、記録上の ID は claude-sonnet-5-5) |
| 実行場所 | 手元の RTX 5070 Ti(16,303 MiB)、Windows 版の Ollama 0.35.1 | Anthropic の API(Claude Code の非対話実行。ツール・MCP・設定ファイルなし) |
| 問い | /v1/systemone の noul 4問 | 同じ4問を文章で渡し、確率を JSON で答えさせる(システムプロンプトは「You are a careful assistant.」) |
| 確率 | モデルが返す「はい」の確率 | 回答に書かれた数値 |
| 実行回数 | 各件1回 | 各件1回 |
判定に使う道具にもライセンスがある。Nimble は版によってライセンスが違い、Hugging Face で公開されている v3 は CC BY-NC 4.0(非商用)である。本記事では、Apache 2.0 で配布されている Ollama 版を使った。
Jev には送っていない
当サイトは、この判定を TypeSafe の Jev では実行していない。Jev の HTTP の入口も POST /v1/systemone で、Ollama は 0.35 で、Jev の API に基づく判定モデルを手元で動かすための入口として /v1/systemone を追加した。model・state・questions を並べるリクエストの形も、TypeSafe の公式ドキュメントの例と同じである。そのため、上の問いは同じ書き方のまま Jev にも送れる形になっている。
ただし、送れることと、同じ結果になることは別の話だ。TypeSafe は、Jev の学習の主な言語は英語で、日本語を含む CJK の文字は扱えるものの精度は同等ではないと書いている。作者の書き足しの7例は、説明文の一文を日本語のまま入れている。Jev に送るなら、自分の内容で確かめてから使う必要がある。
結果 — 条文を添えると、正答も確率の当たり具合も良くなった

実行は 2026 年 10 月 7 日に、各条件1回だけ行った。
| モデル | 条件 | 正答(採点した問いのみ) | Brier(0〜1) | 1件の時間の中央値 |
|---|---|---|---|---|
| Nimble 9B(Ollama 配布版) | 名前だけ | 41/46(89.1%) | 0.090 | 2,925 ms |
| Nimble 9B(Ollama 配布版) | 条文つき | 43/46(93.5%) | 0.055 | 2,880 ms |
| claude -p(Sonnet 5.5) | 名前だけ | 43/46(93.5%) | 0.044 | 5,941 ms |
| claude -p(Sonnet 5.5) | 条文つき | 46/46(100.0%) | 0.003 | 5,540 ms |
両方のモデルで、条文を添えると正答が増え、Brier スコアが下がった。claude -p は条文つきで全問に正答し、Brier スコアは 0.003 だった。
Brier スコアの読み方
Brier スコアは、確率の当たり具合を表す値である。正解が「はい」なら1、「いいえ」なら0として、モデルの確率との差の2乗を問いごとに出し、平均する。0〜1 の範囲で、0 に近いほど、確率が正解の側に寄っていたことを示す。基準として、どの問いにも 0.5 と答え続けた場合は (1−0.5)² = 0.25 になる。
Nimble の 0.090 と 0.055、claude -p の 0.044 は、いずれもこの 0.25 を大きく下回る。claude -p の条文つきの 0.003 は、ほとんどの答えで確率が正解の側の端に寄っていたことを意味する。ただし、claude -p の確率はモデルが文章として書いた数値であり、判定モデルのように、選択肢ごとの確率を計算から取り出したものではない。
時間と費用
時間はそのまま比べられない。Nimble は手元の GPU で、4問をまとめた1件あたりの中央値が約 2.9 秒だった。claude -p はネットワーク越しに API を呼び、CLI の起動も含めて中央値で 5.5〜5.9 秒かかった。片方は手元の GPU、片方は外部の API なので、この差はモデルの速さの比較ではない。
費用は、claude -p が返した記録の合計で、35 件全体で 0.754 ドルだった。Nimble は手元で動かしたので API の費用はかからない(電気代は含めていない)。
条文つきで全問に正答した claude -p は、Claude Code の非対話実行である。同じ仕分けを自分の作業に組み込むなら、Claude Code の使い方をまとめた本が参考になる。
外した問い — 名前だけの OCL と、BY の「同じライセンスの義務」

正答率は高かったが、外した問いには傾向があった。
OCL v1.1 は、名前だけでは両方が外した
名前だけの条件で、Nimble と claude -p はどちらも OCL v1.1 の問いを外した。claude -p は、条文を添えると全問に正答した。OCL は 2026 年に v1.1 が出たばかりの、Prusa が作ったライセンスである。商用の複製を禁じながら改変と OCL での配布を許し、作者の表示は追加条件で付けるという組み合わせは、CC のどれとも一致しない。追加条件の無い OCL v1.1 を CC のどれかに当てはめて答えると、いずれかの問いで外れる。
ここから言えるのは、名前だけで判定させてよいのは、条文がよく知られたライセンスに限られるということだ。今回の実行でも、CC の6種と CC0 については、名前だけでも多くの問いに正答している。新しいライセンスや配布サイトが用意したライセンスは、条文を添えて判定させるほうがよい。
Nimble は BY と BY-NC の Q3 を、条文を添えても誤った
Nimble は、CC BY 4.0 と CC BY-NC 4.0 の Q3(同じライセンスの義務)を、名前だけでも、条文を添えても「義務あり」と答えた。条文つきの確率は 0.995〜0.998 で、ほぼ言い切っている。条文つきで Nimble が外した3問のうち2問が、この Q3 だった。
先に書いたとおり、BY の条文が求めるのは、改変版に付けるライセンスが元のライセンスの順守を妨げないことで、同じライセンスを付けることではない。添えた条文には「must not prevent」という一文がそのまま入っていたが、Nimble は「義務あり」と答えた。なぜ誤ったのかは確かめていない。
この誤りは、確率の高さでは見分けられない。0.995 という確率だけを見れば、ほぼ確実に当たっている答えに見えるからだ。判定モデルが高い確率を返しても、その問いが当たっている保証にはならない。自分のライセンスで使う前に、正解の分かっている例で確かめる必要があるのはこのためである。
作者が説明文で条件を書き足した7例 — Nimble は6例で0か1に寄り、claude -p は 0.62〜0.85 に収まった

制限を足すか、許可を足すかで扱いが逆になる
CC のライセンスに、作者が説明文で条件を書き足した場合はどうなるか。CC の公式の見解を並べると、書き足しの向きで扱いが逆になることが分かる。
- CC 4.0 の条文(第7条(b))は、ライセンスに書かれていない取り決めは、ライセンスとは切り離された別のものだとする。公式日本語訳では「ライセンス対象物に関する取り決め、了解事項または合意でここに言明されていない一切のものは、本パブリック・ライセンスの条項とは切り離され、独立したものです。」
- CC の FAQ は、追加の取り決めが CC の条件を変えたり食い違ったりすれば、全体はもう CC のライセンスの取り決めではないとする。別の取り決めは契約として残り、その違反は著作権の侵害には当たらないとも書いている
- CC の Wiki は、標準の許諾を狭める制限を付けたなら CC の名称や商標を使ってはならないとする。一方で、許諾を広げる(条件を外す)方向の書き足しは許されるとしている
- CC の FAQ は、条件を変えることと、既存の条件を放棄したり追加の許可を出したりすることは別だとし、「You may always choose to waive some license terms or conditions.」と書いている
つまり、「販売禁止」のように制限を足す書き足しは、条文上は CC の許諾が残る一方で、別の契約として働きうるうえ、CC は「もう CC ではない」とする。どちらとも決まらないので、正解は「曖昧」になる。逆に「販売を許可します」のように許可を足す書き足しは、CC がはっきり認めている。
GPL では版で扱いが違う。GPL v3.0 の第7条は、ライセンスに制限が書き足されていたら、受け取った人はその制限を取り除いてよいと定める。v2.0 は、再配布する人がさらに制限を課すことを禁じるが、作者自身が書き足した制限の扱いは書いていない。
7例の結果
| 例 | ライセンス | 説明文に書き足した一文 | 見た問い | 想定する正解 | Nimble 9B | claude -p |
|---|---|---|---|---|---|---|
| A1 | CC BY 4.0 | 印刷物の販売は禁止します。 | Q1 販売 | 曖昧 | 0.006 | 0.620 |
| A2 | CC BY-NC 4.0 | 印刷物の販売を許可します。 | Q1 販売 | 可 | 0.344 | 0.720 |
| A3 | CC BY 4.0 | クレジット表記は不要です。 | Q4 作者の表示 | 義務なし | 0.008 | 0.620 |
| A4 | CC BY 4.0 | 改変版の公開は禁止します。 | Q2 改変版の公開 | 曖昧 | 0.005 | 0.800 |
| A5 | GPL v3.0 | 販売禁止。 | Q1 販売 | 可(条文上は) | 0.105 | 0.750 |
| A6 | GPL v2.0 | 販売禁止。 | Q1 販売 | 曖昧 | 0.097 | 0.680 |
| A7 | Standard Digital File License(MakerWorld) | 印刷物を販売してよいです。 | Q1 販売 | 曖昧 | 0.968 | 0.850 |
数値はいずれも「はい」の確率で、Q1 なら販売してよい、Q4 なら表示の義務がある確率である。A5 の「可(条文上は)」は、GPL v3.0 の第7条によって受け取った人が制限を取り除けるという条文上の答えで、作者の意図とは食い違う。A7 は、本文に「許可なく」とあって作者の許可で販売できる余地を残すが、説明文の一文がその許可に当たるかの公式の記載が無いため、曖昧とした。
Nimble は説明文に沿って言い切った
Nimble は、7例のうち6例で、説明文に書かれた向きの確率を返した。「販売禁止」なら販売してよい確率は 0.006〜0.105、「改変版の公開は禁止」なら 0.005、「販売してよい」なら 0.968 である。正解が割れる4例(A1・A4・A6・A7)でも、確率は 0.005〜0.097 か 0.968 で、0 か 1 の近くに寄った。中ほどの確率は出なかった。
正解が決まる3例(A2・A3・A5)で確率が正解の側に寄ったのは、A3 の1例だけだった。A2 では、NC のライセンスに作者が販売の許可を足したのに、販売してよい確率は 0.344 だった。A5 では、GPL v3.0 の第7条の規定とは逆に、「販売禁止」の一文に沿って 0.105 を返した。
claude -p は 0.62〜0.85 に収まった
claude -p は7例すべてで 0.62〜0.85 の確率を返した。条文つきの 46 問では、ほとんどの答えで確率が正解の側の端に寄っていた(Brier 0.003)。それと比べると、この実行では、書き足しのある例で確率が端から離れ、中ほどに寄った。
ただし、中ほどの確率は、正解が割れる例と、正解が決まる例を分けてはいなかった。曖昧の4例は 0.62〜0.85、正解が決まる3例は 0.62〜0.75 で、範囲が重なっている。A3 では、条件を外す書き足しを CC が認めているのに、表示の義務がある確率を 0.62 とし、正解と逆の側に寄った。確率が中ほどに寄ったことは「人が見るべき例」の合図にはなっても、どちらが正しいかまでは教えてくれない。
判定の結果をどう使うか — 条文を渡し、迷う例は人に回す

今回の実行から、3Dモデルのライセンスを判定モデルで仕分けるときの手順を組み立てると、次のようになる。AI の判定は、人が条文を読むべきモデルを絞るための道具であり、利用してよいと決める根拠ではない。
- 問いに前提を書く。著作物であること、無改変で刷ること、改変版は無償で公開すること、表示はデータの共有時の話であることを、問いの文面に入れる。前提が無いと、同じライセンスでも正解が揺れる
- 名前だけで判定させず、条文の該当箇所を添える。今回は、条文を添えると両方のモデルで正答が増え、確率の当たり具合も良くなった。特に OCL のような新しいライセンスや、配布サイトが用意したライセンスは、名前だけで判定させない
- 説明文の書き足しは、確率とは別に拾う。Nimble は書き足しに沿って言い切ったので、確率の中ほどを人に回す規則では、書き足しのある例を拾えなかった。説明文にライセンスの条件に触れる一文があるかを別の問いとして聞くか、書き足しのある例は確率に関係なく人に回す。前者は今回試していない
- 確率を記録し、中ほどの確率は人に回す。今回の
claude -pのように、書き足しのある例で確率が中ほどに寄るモデルなら、その帯を人に回せる。ただし帯の中で、どちらが正しいかは確率から決められない - 人に回した例は、条文を読み、作者に確認する。CC の FAQ は、商用に当たるか迷う場合について「If you are unsure, you should either contact the rights holder for clarification, or search for works that permit commercial uses.」と案内している。NC の作品でも、作者は個別に商用の許諾を出せる。MakerWorld なら、作者が商用ライセンス メンバーシップを設定していれば、それを通じて商用ライセンスを買える
- 確率を、自分のデータで確かめてから使う。Nimble の BY の Q3 のように、0.995 でも外れる問いがある。正解の分かっている例を数件用意し、どの問いで外れるかを先に見ておく
あわせて、二つの区別を覚えておきたい。一つは、配布サイトが用意したライセンスと、CC の作品にサイトや作者が足した条件の区別である。Standard Digital File License のようにサイトが用意したライセンスは、それ自体がライセンスなので、その本文に従う。一方、CC の作品にサイトが条件を足した場合について、CC の FAQ は「These additional terms do not form part of the license for the work and may not be applicable to distributions of the work outside of the platform.」と書いている。
もう一つは、ライセンスの外の権利である。CC のライセンスは特許と商標を許諾しないと明記しており、CC0 も同じである。ライセンスの上で販売が「可」でも、他人の登録意匠に触れれば別の問題になる。著作権・意匠権・商標の守備範囲と、自分用の複製と販売の境目は そのモデルを売っていいのか — 著作権・意匠権・商標とライセンスの読み方(2026-08-20 公開) で整理した。判定モデルが答えるのはライセンスの条文の範囲だけで、こうした権利までは見ていない。
この実測で言えないこと

結果を読むときの限界を、まとめて書いておく。
- 各条件1回だけの実行である。14 のライセンスを2条件、書き足しの7例を1回ずつ判定させただけで、正答率や確率の当たり具合を一般化できる数ではない
- 問いの文面は1通りだけ。前提や問いの言い回しを変えれば、結果は変わりうる。OCL や BY の Q3 の誤りが、問いの書き方を変えて消えるかは試していない
- 添えた条文は抜粋である。ライセンスの全文ではなく、正解の根拠にした条文だけを渡した。全文を渡した場合や、根拠と関係のない条文が混ざった場合は試していない
- 正解の表は当サイトが条文から作ったもので、裁判所や発行元の判断ではない。ND の作品を刷る場合のように、公式の説明を 3Dプリントに当てはめた行がある
- 曖昧な問いは採点していない。書き足しの4例は、正解が決まらないため確率の分布だけを見た。SA の Q3 は、問いの「同じライセンス」と条文が認める範囲がずれるため、採点から外した。印刷物そのものへの作者表示は、問いにしていない
- 判定モデルは Nimble 9B(Ollama 配布版)の1種類だけ。Jev や他の判定モデルでは実行していない
claude -pの確率は、モデルが文章として書いた数値である。判定モデルの確率と同じ仕組みで出たものではない- 個々のモデルが著作物かどうか、意匠や商標に触れるかは判定していない
それでも、条文を添えると両方のモデルで判定が良くなったこと、新しいライセンスは名前だけでは外れたこと、そして作者の書き足しに対する確率の動き方がモデルによって大きく違ったことは、この 35 件から読み取れる。
まとめ — 3Dモデルのライセンスの判定は、人が条文を読む範囲を絞るために使う

- 配布サイトで選べる 14 のライセンスについて、4つの問いの正解をライセンス本体の条文から作り、Nimble 9B(Ollama 配布版)と
claude -p(Sonnet 5.5)に確率で答えさせた - 正答は、名前だけで Nimble が 41/46、
claude -pが 43/46。条文を添えると 43/46 と 46/46 になり、Brier スコアは 0.090→0.055、0.044→0.003 と下がった(SA の Q3 は曖昧として採点から外した) - OCL v1.1 は、名前だけでは両方のモデルが外した。新しいライセンスや配布サイトが用意したライセンスは、条文を添えて判定させる
- Nimble は CC BY 4.0 と CC BY-NC 4.0 の「同じライセンスの義務」を、条文を添えても 0.995〜0.998 で誤った。高い確率は、当たっている保証にならない
- 作者が説明文で条件を書き足した7例では、Nimble は6例で説明文に沿って0か1の近くに寄り、
claude -pは 0.62〜0.85 に収まった。中ほどの確率は人が見るべき例の合図にはなったが、正解の向きまでは示さなかった - 制限を足す書き足しは CC でも扱いが決まらず、許可を足す書き足しは CC が認めている。迷う例は条文を読み、作者に確認する
判定モデルは、数十のモデルのライセンスを仕分けて、人が条文を読むべきものを絞るところまでなら役に立つ。条文を添え、書き足しのある例と中ほどの確率の例を人に回し、最後は条文と作者への確認で決める。その流れの中に置けば、毎回すべての条文を読む重さは軽くできる。
参照
- Creative Commons「CC BY 4.0 Legal Code」
- Creative Commons「CC BY-SA 4.0 Legal Code」
- Creative Commons「CC BY-NC 4.0 Legal Code」
- Creative Commons「CC BY-NC 4.0 Legal Code」公式日本語訳
- Creative Commons「CC BY-NC-SA 4.0 Legal Code」
- Creative Commons「CC BY-ND 4.0 Legal Code」
- Creative Commons「CC BY-NC-ND 4.0 Legal Code」
- Creative Commons「CC0 1.0 Universal Legal Code」
- Creative Commons「Compatible Licenses」
- Creative Commons「Frequently Asked Questions」
- CC Wiki「NonCommercial interpretation」
- CC Wiki「Modifying the CC licenses」
- Creative Commons「How should we attribute 3D printed objects?」(2016-04-19)
- Creative Commons「Meeting debrief」(2016-07-15)
- GNU General Public License v2.0
- GNU General Public License v3.0
- SPDX「GPL-3.0-only」
- Open Community License(LICENSE)
- Open Community License 追加条件「GAtt v1」
- Prusa Blog「Open Community License v1.1: The New Plugin System…」(2026-06-24)
- Terms of Service of Printables.com
- Printables のストアモデルのページ(Standard Digital File License の本文の表示例)
- Terms of Use of MakerWorld
- MakerWorld のモデルページ(標準デジタル ファイル ライセンスの本文の表示例)
- MakerWorld よくある質問
- Bambu Lab Wiki「Model Upload Guidelines」
- Thingiverse Terms of Use
- Thingiverse の GNU – GPL のモデルページ(ライセンスのリンク先の例)
- Ollama Blog「Ollama now supports Jev-style decision models」
- Ollama Docs「System One」
- Ollama Library「nimble」
- Hugging Face「bespokelabs/Bespoke-Nimble-9B-v3」
- TypeSafe Docs「Quick start」
- TypeSafe Docs「API reference」
- TypeSafe Docs「Models」





