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AWS コアサービス 完全攻略 — CLF-C02 Domain 3(34%)30+ サービスを 1 記事で

ゲンキ

AWS コアサービス 完全攻略 — CLF-C02 Domain 3(Cloud Technology & Services 34%)30+ サービスを 1 記事で

AWS コアサービスの出題範囲は CLF-C02 で最大の 34%(約 17 問)を占める。240 を超える AWS サービスから「試験で問われる 30 個」を選別し、各サービスの「使いどころ」「料金感」「他サービスとの組み合わせ」を体系化する。これが Domain 3 攻略の本質だ。本記事は EC2 / S3 / RDS / Lambda / VPC / Bedrock / SageMaker などの主要サービスを、AI ワークロード視点も含めて 1 記事で網羅する。

AWS 共有責任モデル 完全解説 — CLF-C02 Domain 2(2026-05-27 公開) で責任境界とセキュリティサービスを、AWS Cloud Practitioner CLF-C02 完全攻略 — Domain 1(2026-05-26 公開) で試験仕様を押さえた前提で、サービスの世界へ踏み込んでいく。

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Domain 3 の全体像 — 34% 配点の構造

Domain 3: Cloud Technology and Services の出題範囲は、公式 Exam Guide で 5 つの Task Statement に分解される。

  1. AWS Cloud にアクセス・デプロイ・運用する方法を定義する
  2. AWS のグローバルインフラを定義する
  3. AWS のコンピュート・ストレージ・ネットワーク・データベースサービスを特定する
  4. デプロイ・運用サービスを特定する
  5. AWS テクノロジーカテゴリーの目的を識別する

具体的には、コンピュート(EC2 / Lambda / ECS / EKS / Fargate / Elastic Beanstalk / Lightsail / Outposts)、ストレージ(S3 / EBS / EFS / FSx / Storage Gateway)、データベース(RDS / Aurora / DynamoDB / ElastiCache / Redshift)、ネットワーク(VPC / Route 53 / CloudFront / Direct Connect)、アプリケーション統合(SQS / SNS / EventBridge / Step Functions)、AI/ML(Bedrock / SageMaker / Q)、これら 6 カテゴリ約 30 サービスがコアになる。

CLF-C02 で問われるのは「サービス名と用途の対応関係」「サービス間の組み合わせ」「料金体系の概念」で、コードレベルの実装は出ない。「動画配信に最適な構成は何か」のようなシナリオ問題に対し、CloudFront + S3 + Route 53 の組み合わせを選択できれば正解だ。

サービス選択の意思決定フロー

AWS コアサービスを選ぶ時の判断フローは、用途と運用負荷の組み合わせで決まる。「サーバを意識したいか」「コンテナを使うか」「リレーショナルか」「マネージドか」、こうした問いに順に答えると最適サービスが絞り込める。

CLF-C02 で問われるのは、サービスの「カタログ知識」と「組み合わせの定石」だ。例えば「グローバル配信される静的サイトを最低コストで実現せよ」というシナリオでは、S3 + CloudFront + Route 53 の組み合わせを即答できる必要がある。逆に「リレーショナル DB を高可用で運用したい」なら RDS Multi-AZ または Aurora、と即答する。

サービスを覚える際、「無料枠の有無」「Multi-AZ 対応」「グローバル展開可能か」「サーバーレスか」の 4 軸で整理すると、シナリオ問題に対応しやすい。たとえば Lambda は「サーバーレス、無料枠あり、リージョナル、Multi-AZ 自動」、DynamoDB は「サーバーレス、無料枠あり、リージョナル(Global Tables でクロスリージョン可能)、Multi-AZ 自動」のように属性を整理する。

コンピュートサービス — 8 つの選択肢

AWS コアサービスの最重要カテゴリがコンピュートだ。

サービスカテゴリ用途
EC2IaaS仮想サーバ、最も柔軟
LambdaFaaSサーバーレス関数、イベント駆動
ECSコンテナDocker コンテナのマネージドオーケストレーション
EKSコンテナKubernetes マネージドサービス
FargateサーバーレスコンテナECS / EKS のサーバ管理不要モード
Elastic BeanstalkPaaSアプリのデプロイ自動化
Lightsail簡易 VPS月額固定でシンプル運用
Outpostsオンプレ AWS顧客データセンターに AWS ラック設置

Amazon EC2 はインスタンスファミリが 5 カテゴリに分かれる。汎用(M / T 系列)、コンピュート最適化(C 系)、メモリ最適化(R / X 系)、ストレージ最適化(I / D 系)、高速コンピューティング(P / G / Trn / Inf 系)。AI 学習ワークロードは P5(H100 × 8)や Trn1(Trainium)が定番で、推論は Inf2(Inferentia2)や G5(NVIDIA A10G)が選ばれる。

AWS Lambda はメモリ 128 MB〜10,240 MB、最大実行時間 15 分。Python / Node.js / Java / Go / .NET / Ruby など主要ランタイムをサポートし、Custom Runtime で任意言語も実行可能。料金は「リクエスト数 + 実行時間(GB 秒)」の従量課金で、Always Free 枠に 100 万リクエスト/月 + 400,000 GB 秒/月が含まれる。API Gateway や EventBridge と組み合わせて「ほぼゼロコストの API」を作るのが定石パターンだ。

ECS / EKS / Fargate は「コンテナをどう運用するか」の選択肢で、Fargate はサーバ管理なし、ECS は AWS 独自オーケストレーター、EKS は Kubernetes 標準。スタートアップは Fargate、Kubernetes 経験のあるチームは EKS、シンプル運用なら ECS、という選び分けになる。

Elastic Beanstalk は「アプリのコードを上げると自動で EC2 / ALB / Auto Scaling が組み立てられる」PaaS で、初学者の最初のデプロイ体験に向く。Lightsail は「月額固定 $3.50 からの仮想 VPS」で、個人ブログや小規模アプリに最適だ。Outposts は AWS のラックを顧客データセンターに設置する逆方向の展開で、低レイテンシ要件や規制要件の厳しい業務向けに使われる。

ストレージサービス — S3 を中心に

サービス用途
S3オブジェクトストレージ、9-9 の耐久性
EBSEC2 にアタッチするブロックストレージ
EFSNFS 経由でマウントできる共有ファイルストレージ
FSxWindows / Lustre / NetApp ONTAP 互換ファイルシステム
Storage Gatewayオンプレと AWS のハイブリッドストレージ
Snow Family物理装置による大容量データ転送

Amazon S3 は AWS で最初に作られたサービスの 1 つで、99.999999999%(イレブンナイン)の耐久性を持つ。8 つのストレージクラスを使い分けてコスト最適化する。

クラス用途料金(東京リージョン目安)
S3 Standard頻繁アクセス$0.023/GB/月
S3 Express One Zone超高速、単一 AZより高価
S3 Intelligent-Tiering自動階層化$0.023/GB/月 + モニタリング料
S3 Standard-IA月数回アクセス$0.0138/GB/月
S3 One Zone-IA単一 AZ 低頻度$0.011/GB/月
S3 Glacier Instant Retrieval即時取り出し可能アーカイブ$0.005/GB/月
S3 Glacier Flexible Retrieval数分〜数時間で取り出し$0.0045/GB/月
S3 Glacier Deep Archive12 時間で取り出し、最安$0.00099/GB/月

「ホットデータは Standard、月数回アクセスなら Standard-IA、長期保管は Glacier Deep Archive」が基本戦略だ。アクセス頻度が読めない場合は Intelligent-Tiering が自動的に最適クラスへ移動するため、運用負荷を最小化できる。

EBS は EC2 にアタッチするブロックストレージで、gp3(汎用 SSD)、io2(高 IOPS)、st1(スループット最適化 HDD)、sc1(コールド HDD)のボリュームタイプがある。スナップショット機能で S3 にバックアップを取り、AMI(Amazon Machine Image)として複製・移行も可能だ。

EFS は NFS プロトコルで複数 EC2 から同時マウントできる共有ファイルシステムで、コンテナや並列計算ワークロードのコードベース共有に向く。FSx は Windows / Lustre / NetApp ONTAP / OpenZFS の 4 種類があり、用途に応じて選ぶ。Lustre は HPC や ML 学習で大規模並列 IO に強い。

Storage Gateway はオンプレと AWS のハイブリッド構成で、ファイル / ボリューム / テープゲートウェイの 3 モードがある。Snow Family(Snowcone / Snowball Edge)は物理装置で大容量データを AWS に転送するサービスで、ネットワーク回線が細い環境やペタバイト級データ移行に使われる。

データベースサービス — RDS と DynamoDB

サービスデータモデル用途
RDSリレーショナルMySQL / PostgreSQL / MariaDB / Oracle / SQL Server / Aurora
AuroraリレーショナルRDS の高性能版、6 コピー × 3 AZ レプリケーション
DynamoDBキーバリュー + ドキュメント単一桁ミリ秒レイテンシ、無限スケール
ElastiCacheインメモリRedis OSS / Memcached / Valkey
Redshiftデータウェアハウス大規模分析 OLAP
Neptuneグラフ関係性データ、ナレッジグラフ
Timestream時系列IoT / 監視データ
QLDB台帳改ざん不可能な履歴台帳
KeyspacesCassandra 互換Cassandra ワイドカラム
DocumentDBMongoDB 互換ドキュメント DB

Amazon RDS は 6 つのデータベースエンジンを単一の管理プレーンで提供する。Multi-AZ オプションで自動フェイルオーバー、Read Replicas で読み取りスケール、自動バックアップ(保持期間 1〜35 日)、これらが標準機能だ。

Amazon Aurora は MySQL / PostgreSQL 互換のクラウドネイティブ RDB で、ストレージレイヤーが 6 コピー × 3 AZ で自動レプリケーションされる。最大 128 TB まで自動拡張し、99.99% の SLA を提供。Aurora Serverless(2026 年 4 月に Aurora Serverless v2 から改名)は、需要に応じて自動的に 0.5 ACU 単位でスケールし、未使用時はゼロまでスケールダウンできる。

Amazon DynamoDB はキーバリュー + ドキュメントの NoSQL で、単一桁ミリ秒のレイテンシを任意のスケールで保証する。プロビジョンドキャパシティ(事前指定)とオンデマンドキャパシティ(自動)の 2 料金モデルがあり、トラフィックパターンに応じて選択する。Lambda + API Gateway + DynamoDB の構成は「サーバーレス API」の事実上の標準アーキテクチャだ。

ネットワークサービス — VPC を中心に

サービス用途
VPCプライベートネットワーク空間
Route 53DNS、SLA 100%
CloudFrontCDN、700+ エッジ
API GatewayREST / HTTP / WebSocket API のゲートウェイ
Direct Connect専用線で AWS に直接接続
Global Acceleratorグローバル IP 経由でレイテンシ最適化
Transit Gateway複数 VPC の中央接続ハブ
PrivateLinkサービス間のプライベート接続

Amazon VPC はクラウド上の論理的に隔離されたネットワーク空間で、サブネット、ルートテーブル、Internet Gateway、NAT Gateway、VPN Gateway、Transit Gateway、VPC Endpoint といったコンポーネントで構成される。パブリックサブネットとプライベートサブネットを使い分け、Web サーバはパブリック、DB サーバはプライベート、という典型構成が CLF-C02 で問われる。

Amazon Route 53 は DNS サービスで、SLA 100% という業界唯一の保証を提供する。ヘルスチェック、トラフィックルーティング(地理ベース、加重、レイテンシベース、Failover)といった高度な機能を持つ。

Amazon CloudFront は世界 700 を超えるエッジロケーションを持つ CDN で、静的コンテンツの配信、動画配信、API のエッジキャッシュ、DDoS 防御(Shield と統合)の役割を担う。S3 + CloudFront + Route 53 は静的サイト配信の鉄板構成だ。

アプリケーション統合 — メッセージング系 4 サービス

非同期処理を実現するメッセージング・統合サービス群も Domain 3 で必須だ。

サービスパターン用途
SQSキュー(プル型)非同期ジョブの蓄積・処理
SNSPub/Sub一対多のメッセージ配信
EventBridgeイベントバスサービス間のイベントルーティング
Step Functionsステートマシン複雑なワークフロー編成

SQS は「キューにメッセージを溜め、ワーカーがプル」のパターンで、Lambda や EC2 ワーカーと組み合わせて非同期処理を構築する。SNS は「トピックに publish し、複数の subscriber に配信」のパターンで、メール通知、SMS、Lambda 起動、SQS への配信などができる。EventBridge は SaaS や AWS サービスの状態変化をイベント化し、ターゲットへルーティングする上位サービスで、ServiceBus と Pub/Sub の中間に位置する。Step Functions は複数の Lambda やマイクロサービスを「状態遷移マシン」として編成し、エラーハンドリングとリトライを自動化する。

SQS と SNS の使い分けは「プル vs プッシュ」「キュー vs Pub/Sub」で判断する。動画変換のような重い処理を非同期に並べるなら SQS、一度のイベントで多数のシステムに通知するなら SNS、複雑なワークフロー編成なら Step Functions、これが典型的な選び分けだ。

AI / ML サービス — Bedrock と SageMaker

AI エンジニア視点で最も興味があるのが AI / ML カテゴリだ。CLF-C02 でも 2026 年版から AI 関連の出題が増えている。

サービス用途
Amazon Bedrock基盤モデル API(Claude / Llama / Titan 等)
Amazon SageMakerML プラットフォーム(学習〜デプロイ〜MLOps)
Amazon Q業務向け生成 AI アシスタント
Amazon Rekognition画像 / 動画解析
Amazon ComprehendNLP / 感情分析
Amazon TextractOCR / 文書解析
Amazon Pollyテキスト読み上げ
Amazon Transcribe音声テキスト変換
Amazon Translate機械翻訳

Amazon Bedrock は複数の基盤モデルを単一 API で利用できるサービスで、Anthropic Claude、Meta Llama、Amazon Titan、Mistral、Cohere、AI21、Stability AI のモデルを切り替え可能だ。Knowledge Bases(RAG)、Agents(ツール呼び出し)、Guardrails(安全フィルタ)の上位機能も統合されている。料金は「モデルごとの入出力トークン課金」で、Claude Opus 4.7 を Bedrock 経由で呼ぶ場合と Anthropic API 直接で呼ぶ場合の単価は基本的に同等。Bedrock 経由のメリットは AWS IAM 統合、CloudWatch ログ、データを AWS リージョン内で完結させる点だ。

Amazon SageMaker は ML ライフサイクル全体をカバーするプラットフォームで、Notebook、学習ジョブ、ハイパーパラメータチューニング、モデルレジストリ、エンドポイント、推論モニタリング、特徴量ストア、Pipelines といった機能を統合する。PyTorch / TensorFlow / Hugging Face / scikit-learn の主要フレームワークをネイティブサポートし、学習用の分散インスタンス、推論用のオートスケールエンドポイントも自動管理する。SageMaker Studio は VSCode 互換の統合 IDE を提供し、データサイエンティストの主要作業環境として機能する。

Amazon Q は業務アプリケーション向けの生成 AI アシスタントで、Q Developer(コーディング支援)、Q Business(社内ナレッジ検索)、Q in QuickSight(BI 自動化)といったバリエーションがある。Microsoft Copilot や ChatGPT Enterprise と競合する位置づけだ。

デプロイ・運用サービス

AWS コアサービスの最後のカテゴリが、デプロイと運用のツール群だ。

サービス用途
CloudFormationIaC(YAML / JSON)
AWS CDKIaC(TypeScript / Python / Java 等で記述)
CodePipelineCI/CD パイプライン
CodeBuildビルドサービス
CodeDeployデプロイ自動化
Systems Manager運用管理(パッチ / インベントリ / ランブック)
CloudWatch監視・ログ・メトリクス
X-Ray分散トレーシング

CloudFormation は AWS インフラを宣言的に記述する IaC(Infrastructure as Code)の標準で、CDK はそれをプログラミング言語で書ける上位ラッパーだ。CloudWatch はメトリクス、ログ、アラーム、ダッシュボードを統合する監視サービスで、「すべての AWS サービスは CloudWatch にメトリクスを送る」と覚えておくと選択肢が絞りやすい。

Systems Manager は EC2 / オンプレを横断する運用管理ツールで、Patch Manager、Inventory、Run Command、Parameter Store、Session Manager といった機能を持つ。Parameter Store は API キーや設定値をセキュアに保管し、$0/月(標準パラメータ)で利用できる。Secrets Manager($0.40/月/シークレット)は自動ローテーション付きの上位版だ。

練習問題(Domain 3 想定)10 問

Q1. AWS Lambda が最も適しているシナリオはどれか。
A. 24 時間 365 日稼働する高負荷データベース
B. API リクエストに応じて短時間実行されるバックエンド処理
C. 6 時間以上かかるバッチ処理
D. リアルタイム動画ストリーミング
正解: B

Q2. 長期保管で最もコストが低い S3 ストレージクラスはどれか。
A. S3 Standard
B. S3 Standard-IA
C. S3 Glacier Instant Retrieval
D. S3 Glacier Deep Archive
正解: D

Q3. リレーショナルデータベースを AWS で完全マネージドで使いたい場合、最も適切なサービスはどれか。
A. DynamoDB
B. RDS
C. ElastiCache
D. Redshift
正解: B

Q4. グローバルにコンテンツを高速配信するために最適な AWS サービスはどれか。
A. S3 Standard
B. CloudFront
C. Route 53
D. Direct Connect
正解: B

Q5. Aurora の特徴として正しいものはどれか。
A. NoSQL データベース
B. MySQL / PostgreSQL 互換でストレージが 6 コピー × 3 AZ 自動レプリケーション
C. オンプレ専用
D. 最大 1 GB までしかスケールしない
正解: B

Q6. 動画変換ジョブを非同期に処理するためのアーキテクチャに最適なメッセージングサービスはどれか。
A. SNS
B. SQS
C. EventBridge
D. Step Functions
正解: B(キューにジョブを溜めワーカーが処理する典型パターン)

Q7. AWS Bedrock で利用可能な基盤モデル提供企業に含まれないものはどれか。
A. Anthropic
B. Meta
C. Cohere
D. OpenAI
正解: D(OpenAI は Bedrock では提供されていない、Azure 経由)

Q8. Multi-AZ 配置で高可用性を実現する AWS サービスとして適切でないものはどれか。
A. RDS
B. Aurora
C. EC2(Multi-AZ ELB 配下)
D. EC2 単独インスタンス
正解: D

Q9. インフラを宣言的に YAML / JSON で記述する AWS のサービスはどれか。
A. CloudFormation
B. CodePipeline
C. Systems Manager
D. CloudWatch
正解: A

Q10. S3 のオブジェクト耐久性はいくつか。
A. 99%
B. 99.99%
C. 99.999999999%(イレブンナイン)
D. 100%
正解: C

AWS コアサービスを組み合わせる定番アーキテクチャ

Domain 3 で出題されるシナリオ問題は、単一サービスではなく「組み合わせ」を問う形式が多い。代表的なアーキテクチャを 5 つ整理しておく。

1. サーバーレス Web API: API Gateway + Lambda + DynamoDB の 3 段構成。リクエストを API Gateway が受け、Lambda が処理し、DynamoDB に保存・読み出しする。月間 100 万リクエスト規模までは Always Free 枠で運用可能で、コストはほぼゼロ。

2. 静的サイト配信: S3(オリジン)+ CloudFront(CDN)+ Route 53(DNS)+ ACM(無料 SSL 証明書)の構成。Web フレームワーク不要のシンプル構成で、月数ドル程度で運用できる。

3. コンテナ Web アプリ: ALB(Application Load Balancer)+ ECS / Fargate + RDS + S3 + ElastiCache の構成。マイクロサービス化したアプリの典型形で、Fargate ならサーバ管理が不要だ。

4. 機械学習推論パイプライン: API Gateway + Lambda + SageMaker Endpoint + S3(モデル / データ)。リクエストを Lambda が前処理し、SageMaker でモデル推論、結果を S3 に保存する。Bedrock を組み合わせて RAG(検索拡張生成)を実装するケースも増えている。

5. ビッグデータ分析: S3(データレイク)+ Glue(ETL)+ Athena / Redshift(クエリ)+ QuickSight(BI)の構成。大規模ログやイベントデータを S3 に蓄積し、SQL でクエリして可視化する。Snowflake や BigQuery と競合する領域だ。

これらの組み合わせを 1 〜 2 つでも実際に Free Tier で構築すれば、AWS コアサービスの理解が一気に深まる。CLF-C02 では各サービスの「組み合わせの典型」が問われるので、暗記より構築経験が効く。

グローバルサービスとリージョナルサービスの区別

AWS サービスは「グローバル(全リージョン共通)」と「リージョナル(リージョン別)」に分類される。この区別は CLF-C02 で頻出する。

グローバルサービス: IAM、Route 53、CloudFront、AWS Organizations、AWS WAF(Global、CloudFront 連携時)、AWS Trusted Advisor。これらは特定のリージョンに紐づかず、全世界で同一の状態を持つ。

リージョナルサービス: EC2、S3(バケットはリージョン所属、オブジェクトキーはグローバル一意)、RDS、DynamoDB、Lambda、VPC、CloudWatch(メトリクスはリージョン別)、ほぼ全てのサービス。これらはリージョンごとに独立した状態を持ち、リージョン間のレプリケーションは明示的に設定する必要がある。

S3 は混同しやすい。バケット自体はリージョン所属だが、バケット名は全世界で一意であり、コンソールでは「グローバル」表示される。これは「グローバル名前空間 × リージョナルストレージ」というハイブリッド設計だ。

CLF-C02 では「IAM はグローバルサービスである」「Route 53 はグローバルサービスである」「S3 バケットはリージョンに所属する」を即答できれば十分だ。

まとめ — 次は Domain 4 料金とサポートへ

AWS コアサービスを 6 カテゴリ約 30 サービスで体系化した。コンピュート(EC2 / Lambda / コンテナ)、ストレージ(S3 / EBS)、データベース(RDS / Aurora / DynamoDB)、ネットワーク(VPC / Route 53 / CloudFront)、アプリケーション統合(SQS / SNS / EventBridge / Step Functions)、AI/ML(Bedrock / SageMaker)、これらの「サービス名 → 用途」の対応関係を即答できれば、Domain 3 の 17 問のうち 13 問以上は確実に取れる。

最後のドメイン、Domain 4: Billing, Pricing, and Support(12%)は配点こそ最小だが、4 つの課金モデル(On-Demand / Reserved / Savings Plans / Spot)、Free Tier、AWS Organizations、サポートプランの選択肢、これらを取りこぼすと合格点に届かない。次の記事で深掘りする。AWS コアサービスの実物に触る最良の方法は Free Tier アカウントで EC2 / S3 / Lambda を 1 週間動かすことで、机上学習の 3 倍速で理解が進む。

参照

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