AWS Cloud Practitioner CLF-C02 完全攻略 — 試験概要と Domain 1: Cloud Concepts

AWS Cloud Practitioner CLF-C02 完全攻略 — 試験概要と Domain 1: Cloud Concepts
AWS Cloud Practitioner CLF-C02 は、AWS 認定 12 試験の最も低い入口だが、ここを甘く見ると Solutions Architect Associate や Developer Associate で確実に詰む。基礎ドメインを正確に押さえなければ、上位試験で問われる「設計判断の前提」を組み立てられないからだ。本記事は CLF-C02 の試験仕様を分解し、最高配点ドメインの 1 つである Domain 1: Cloud Concepts(24%)を試験合格水準まで体系化する。
クラウドの全体像は クラウドコンピューティング 完全入門 2026 — AI エンジニアのための AWS / Azure / GCP 基礎(2026-05-25 公開) で整理済みだ。NIST 定義・サービスモデル・地理トポロジー・市場構造を把握した前提で、AWS Cloud Practitioner CLF-C02 の試験範囲に直接踏み込んでいく。
- CLF-C02 試験仕様の正確な数字
- ドメイン配点と出題範囲
- 合格戦略 — 学習時間と本番時間配分
- Domain 1 全体像 — Cloud Concepts の 4 つの Task Statement
- クラウド導入の 6 つのメリット(AWS 公式)
- AWS Well-Architected Framework — 6 つの柱
- AWS Cloud Adoption Framework (CAF) — 6 つの視点
- 6R — クラウド移行戦略の 6 つの選択肢
- クラウド経済学 — TCO と CapEx vs OpEx
- 6 つの Perspective を実務シナリオで理解する
- CapEx と OpEx の境界を実例で理解する
- クラウドアダプションの 3 ステージモデル
- 練習問題(Domain 1 想定)10 問
- 本番試験当日の注意点
- まとめ — 次は Domain 2 へ
- 参照
CLF-C02 試験仕様の正確な数字

公式 AWS Certified Cloud Practitioner (CLF-C02) Exam Guide から、試験仕様を正確に押さえる。曖昧な記事の「だいたい 60 問」「90 分くらい」では本番で時間配分を誤る。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 試験コード | CLF-C02 |
| リリース | 2023-09-19(CLF-C01 から更新) |
| 問題数 | 65 問(うち採点不可 15 問を含む) |
| 試験時間 | 90 分 |
| 受験料 | $100 USD / ¥15,000 JPY(公式価格、年 1 回 4 月更新) |
| 合格点 | 700 / 1000(スケールスコア) |
| 試験形式 | 単一選択(MC)+ 複数選択(MRQ) |
| 配信 | Pearson VUE テストセンター / OnVUE 自宅オンライン監督 |
| 有効期限 | 3 年 |
採点不可問題 15 問の存在は重要だ。残り 50 問のスコアで合否が決まる。1 問あたり 90 ÷ 65 ≒ 1.4 分で解くペースが標準で、見直し時間 10 分を引くと 1 問 1.2 分が現実的な目安になる。
スケールスコアは生スコアからの統計的補正で算出されるため、「50 問中何問正解すれば合格か」は公開されていない。実態として 60〜65% 正答が合格ラインと言われるが、捨て問が多いと届かない。Domain 配点が大きい順(D3 > D2 > D1 > D4)に強化するのが王道で、D3 を捨てる戦略は事実上不可能だ。
ドメイン配点と出題範囲

CLF-C02 の出題範囲は 4 つの Content Domain に分かれる。
| Domain | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 1 | Cloud Concepts | 24% |
| 2 | Security and Compliance | 30% |
| 3 | Cloud Technology and Services | 34% |
| 4 | Billing, Pricing, and Support | 12% |
採点される 50 問に当てはめると、D1 で約 12 問、D2 で約 15 問、D3 で約 17 問、D4 で約 6 問の構成だ。D2 + D3 = 64% が「サービス × セキュリティ」で、AWS 認定の屋台骨を成す。D1 はクラウドの哲学を問う基礎で、配点は最大ではないが、Well-Architected Framework や Cloud Adoption Framework のような「設計フレームワーク」を背景知識として要求する。
AWS Cloud Practitioner CLF-C02 の合格戦略は、配点順に「D3 → D2 → D1 → D4」で 7 割理解を目指し、本番では D4 から先に解いて時間貯金を作る、という流れが推奨される。
合格戦略 — 学習時間と本番時間配分

クラウド初学者の学習時間目安は 30〜50 時間。クラウド経験者なら 10〜20 時間で十分だ。具体的な学習配分はこうなる。
| フェーズ | 内容 | 時間目安 |
|---|---|---|
| 1. 全体像把握 | 公式 Exam Guide 通読、Cloud Concepts 把握 | 3 時間 |
| 2. ドメイン学習 | D1〜D4 を順に動画 + 公式ホワイトペーパー | 20 時間 |
| 3. ハンズオン | Free Tier で EC2 / S3 / Lambda / IAM 触る | 5 時間 |
| 4. 模擬試験 | Tutorials Dojo / Whizlabs で 5 回 65 問 | 10 時間 |
| 5. 弱点補強 | 模試で間違えた領域を集中復習 | 7 時間 |
本番の時間配分は、最初の 30 分で 35 問(簡単な問題を高速処理)、次の 30 分で 20 問(じっくり解く)、最後の 30 分で見直し 10 問、というペースが安全だ。「分からない問題はマーク機能で残し、最後にまとめて考える」が鉄則で、1 問に 3 分以上は使わない。
おすすめ学習リソースは公式 AWS Skill Builder(Individual $29/月、無料枠でも CLF-C02 教材は十分)、Tutorials Dojo CLF-C02 練習試験($14.99 で 6 セット 390 問、Review Mode が秀逸)、Udemy Stéphane Maarek コース(セール時 ¥1,800-2,500 帯)の 3 点セットだ。模試は本番難易度より少し難しいため、模試で 80% 以上を安定して取れれば本番は安全圏に入る。
Domain 1 全体像 — Cloud Concepts の 4 つの Task Statement

Domain 1: Cloud Concepts(24%)は、公式 Exam Guide で 4 つの Task Statement に分解される。
- AWS のクラウドのメリットを定義する
- AWS のクラウドへの設計原則を特定する
- クラウドへの移行の利点と戦略を理解する
- クラウド経済の概念を理解する
それぞれが Well-Architected Framework、Cloud Adoption Framework、TCO 計算、CapEx vs OpEx、6R 移行戦略などの公式コンセプトに対応する。1 つずつ深掘りする。
クラウド導入の 6 つのメリット(AWS 公式)

公式ホワイトペーパー Six Advantages of Cloud Computing は、AWS Cloud Practitioner CLF-C02 で頻繁に出題される必須コンセプトだ。6 つを暗記レベルで押さえる。
| # | メリット | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | Trade Capital Expense for Variable Expense | 固定的な設備投資(CapEx)を、使った分だけの変動費(OpEx)に変える |
| 2 | Benefit from Massive Economies of Scale | 数十万社の集約利用で、単独購入より低い従量単価を実現 |
| 3 | Stop Guessing Capacity | キャパシティを事前予測する必要がなく、即座にスケール調整可能 |
| 4 | Increase Speed and Agility | 新しい IT リソースを数分以内に確保でき、開発スピードが上がる |
| 5 | Stop Spending Money Running and Maintaining Data Centers | データセンター運用から解放され、本業に集中できる |
| 6 | Go Global in Minutes | 数クリックで世界中のリージョンにデプロイ可能 |
試験では「クラウド導入により、企業はサーバー購入の代わりに何にお金を払うか」のように、選択肢を選ばせる形式で問われる。「CapEx を OpEx に変換」「キャパシティを推測しない」「グローバル展開を数分で」、これらの言い回しが正解選択肢のキーワードになる。
実務感覚としては、メリット 4(Speed and Agility)が最もインパクトが大きい。サーバー 1 台調達するのに 3 ヶ月の稟議が必要だった時代と、5 分でインスタンスを立ち上げられる現在では、開発の試行回数が桁違いだ。スタートアップが大企業をスピードで凌駕できる構造的理由がここにある。
AWS Well-Architected Framework — 6 つの柱

AWS Well-Architected Framework は、AWS でクラウドアーキテクチャを設計する際の指針で、6 本柱で構成される。2021 年 12 月に Sustainability が追加され、現行の 6 柱が確定した。
| # | 柱 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | Operational Excellence | 運用と監視で価値を提供し続ける能力 |
| 2 | Security | 情報・システム・資産を保護する能力 |
| 3 | Reliability | 期待通りに機能し続け、障害から回復する能力 |
| 4 | Performance Efficiency | リソースを効率的に使い続ける能力 |
| 5 | Cost Optimization | 不要なコストを排除する能力 |
| 6 | Sustainability | 環境負荷を最小化する能力(2021-12 追加) |
Microsoft Azure と Google Cloud も同様のフレームワーク(Azure Well-Architected Framework、Google Cloud Architecture Framework)を提供しており、現在は 3 社とも Sustainability を含めた 5〜6 柱構成だ。Sustainability は AWS が先行追加したが、業界標準として定着している。
各柱の具体的な実装イメージはこうだ。Operational Excellence は、Infrastructure as Code(CloudFormation / CDK)、CI/CD パイプライン、ランブック整備、CloudWatch でのメトリクス監視、これらが該当する。失敗を予測し、計測し、改善し続けるサイクルが核心だ。
Security は IAM の最小権限、データの暗号化(KMS、SSE-S3)、ネットワーク分離(VPC、SG)、監査ログ(CloudTrail)、脅威検出(GuardDuty)、こうしたツール群の重ね合わせで実現する。「Defense in Depth(多層防御)」の思想が中心にある。
Reliability は障害設計、つまり「壊れた時にどう持ちこたえるか」を扱う。Multi-AZ、Multi-Region、自動フェイルオーバー、バックアップ戦略、災害復旧計画(DR)、これらすべてが Reliability の柱に紐づく。RPO(目標復旧時点)と RTO(目標復旧時間)という指標が試験範囲に含まれる。
Performance Efficiency は適切なインスタンスタイプの選択、キャッシュ戦略(CloudFront / ElastiCache)、データベースの読み取りレプリカ、リソースの自動スケール、これらの最適化を扱う。「正しいリソースを正しい量だけ使う」が原則。
Cost Optimization は Reserved Instance、Savings Plans、Spot Instances の使い分け、Cost Explorer での可視化、Budgets でのアラート、不要リソースの削除、これらを通じて「使った分だけ最小コストで」を実現する柱だ。
Sustainability は最新の柱で、リージョン選択(再エネ比率の高いリージョン優先)、ワークロードの効率化、ハードウェアの利用率向上、データ削減(不要な保存をやめる)といった具体策が紐づく。Carbon Footprint Tool が AWS Console で利用可能だ。
AWS Cloud Practitioner CLF-C02 では、各柱の定義と、「あるシナリオでどの柱が関連するか」が問われる。例: 「夜間に AI バッチ処理を Spot Instance で実行してコスト削減」→ Cost Optimization。「複数 AZ にレプリカを置いて障害時にもサービス継続」→ Reliability。「再生可能エネルギーリージョンを選択して炭素排出量を削減」→ Sustainability。
Well-Architected Tool は、設計を 6 柱で自己評価できる無料サービスで、AWS Console から利用可能だ。Solutions Architect Associate 以上を目指す場合は、この Tool を使った設計レビュー経験が実務で大きく効く。
AWS Cloud Adoption Framework (CAF) — 6 つの視点

AWS Cloud Adoption Framework は、組織がクラウドに移行する際の包括的なガイダンスで、6 つの Perspective に分かれる。
| # | Perspective | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | Business | 経営戦略とクラウド投資の整合 |
| 2 | People | 人材育成と組織変革 |
| 3 | Governance | ガバナンスとリスク管理 |
| 4 | Platform | クラウドプラットフォームの構築・運用 |
| 5 | Security | データ・ワークロードのセキュリティ |
| 6 | Operations | クラウドサービスの運用品質 |
Well-Architected が「個別アーキテクチャの良し悪し」を見るのに対し、CAF は「組織全体のクラウド成熟度」を見る、と理解すると区別がつく。試験では「6 つの Perspective のうち、人材育成に関連するのはどれか」のような形で問われる。正解は People。
実務的には、CAF はクラウド移行プロジェクトの初期に使う。「うちの組織はクラウドに耐えられるのか」「どの Perspective が弱いのか」、こうした課題の構造化に有用だ。AWS Cloud Practitioner CLF-C02 では概念レベルの理解で十分だが、SAA-C03 や Professional レベルでは「CAF の各 Perspective を満たす AWS サービスは何か」まで深掘りされる。
6R — クラウド移行戦略の 6 つの選択肢

クラウドへの移行戦略として、AWS は「6R」フレームワークを公式に提示する。
- Rehost (Lift and Shift) — オンプレを最小変更で EC2 に移行
- Replatform (Lift, Tinker, and Shift) — 一部最適化して移行(DB を RDS にする等)
- Repurchase — SaaS に切り替え(Exchange → Microsoft 365 等)
- Refactor / Re-architect — クラウドネイティブに作り直す
- Retain — 移行しない(オンプレで残す)
- Retire — 廃止する
試験では「最小工数で素早く移行する戦略は」→ Rehost、「クラウドネイティブの利点を最大化する戦略は」→ Refactor のような対応関係が問われる。実務では、6R の判断を組み合わせて移行ポートフォリオを設計するのが標準だ。すべてを Refactor すると時間とコストが莫大になり、すべてを Rehost するとクラウドの利点が活きない。
クラウド経済学 — TCO と CapEx vs OpEx

Domain 1 最後のテーマがクラウド経済学だ。CapEx (Capital Expenditure) は資本的支出、OpEx (Operational Expenditure) は運用費用。オンプレはサーバー購入時に CapEx が発生し、減価償却で長期に渡って計上する。クラウドは使った分だけの OpEx で、即時費用化できる。
TCO (Total Cost of Ownership、総所有コスト) は、ハードウェア・ソフトウェア・電力・人件費・運用コストをすべて含めた長期コストの総和だ。クラウドは TCO で評価すべきで、サーバー価格だけ比較すると見誤る。データセンター運営の人件費、24 時間 365 日の冷却コスト、5 年ごとのハードウェア更新、これらを積み上げると、クラウドの方が中長期で安いケースが多い。
AWS は Pricing Calculator と TCO Calculator を無料公開しており、移行検討時に試算できる。AWS Cloud Practitioner CLF-C02 では「クラウドが CapEx を OpEx に変える」のキーワードを覚え、TCO の概念を説明できれば十分だ。
6 つの Perspective を実務シナリオで理解する

CAF の 6 つの Perspective は抽象的に見えるが、実務の組織課題に対応している。例えば「クラウド移行プロジェクトを立ち上げたが、現場のエンジニアが追いつかない」場合、これは People の課題で、トレーニング計画とスキルマップ整備が解決策になる。「アカウントが増えすぎてコスト管理が破綻」は Governance の課題で、AWS Organizations + Control Tower の導入で対応する。「セキュリティインシデントが発生しても誰も気づかない」は Security の課題で、Security Hub + GuardDuty + IAM Access Analyzer の組み合わせで可視化する。
「クラウドコストが想定の 2 倍になった」のような典型的失敗は、複数の Perspective に跨る場合が多い。Business(事業計画の見積もりが甘い)、Platform(リソースタギングが徹底されていない)、Operations(コスト監視が運用フローに組み込まれていない)、これら 3 つが同時に欠けていることが多い。CAF はこうした多軸の課題を構造化するためのツールとして使う。
AWS Cloud Practitioner CLF-C02 では、6 Perspective の名前と概念を覚えておけば十分だが、実務で CAF を使う場合は、各 Perspective に紐づく具体的なケイパビリティ(合計 47 個)まで踏み込む。これは Solutions Architect Associate や Professional レベルの試験範囲だ。
CapEx と OpEx の境界を実例で理解する

CapEx vs OpEx の違いは、概念として分かっていても、実例で考えると初めて腹落ちする。社内 ML プラットフォームを構築するシナリオで比較してみる。
オンプレ構成の場合、GPU サーバ 5 台(NVIDIA H100 × 8 構成、1 台 5,000 万円)を購入すると、初年度に 2.5 億円の CapEx が発生する。これは固定資産計上され、減価償却で 5 年に分けて費用化される。途中でワークロードが減っても、買ったサーバを返品はできない。逆に増えても、追加調達には数ヶ月かかる。
クラウド構成では、AWS p5.48xlarge を 1 時間 $98.32 で借りる(東京リージョン)。月 200 時間使えば約 $19,664(約 313 万円、1 USD = 159.1 円換算)の OpEx が発生する。使わない時は止めればゼロ円。ピーク時に 10 台に増やすのも 10 分。同じ予算でも、固定資産にせず損益計算書に直接乗る運転費用として扱える。
経理処理だけ見ると「変動費なら良い、固定費なら悪い」と聞こえるが、税務的にはどちらが有利かはケース次第だ。資本投資による節税効果を狙う企業は CapEx を選ぶこともある。AWS Cloud Practitioner CLF-C02 では、こうした選択肢のトレードオフを概念レベルで理解することが求められる。
クラウドアダプションの 3 ステージモデル

AWS CAF は移行プロセスを大まかに 3 つの成熟度ステージで捉える。
ステージ 1: Project(プロジェクト型) は、特定のワークロードだけをクラウドに移す段階。Web サイトを EC2 に乗せる、バックアップを S3 にする、こうした個別案件が中心だ。ガバナンスや人材育成はまだ追いついていない。
ステージ 2: Foundation(基盤型) は、複数アカウントの組織構造、IAM 標準化、ネットワーク設計、コスト管理、これらを横串で整備した段階。AWS Organizations、Control Tower、Landing Zone といったツールがこの段階で使われる。
ステージ 3: Migration / Modernization は、組織全体がクラウドネイティブで動く段階。マイクロサービス化、サーバーレス化、CI/CD 自動化、SRE 文化、ここまで来てクラウドの利点を最大限に引き出せる。
試験では「組織が初めてクラウドに移行する段階に該当する CAF の Perspective は何か」「ガバナンスを整備する段階の課題は何か」のような問われ方をする。AWS Cloud Practitioner CLF-C02 のレベルでは、概念の対応関係を覚えておけば十分だ。
練習問題(Domain 1 想定)10 問

ここまでの内容を、本番形式の練習問題で確認する。
Q1. AWS のクラウドの 6 つのメリットに含まれないものはどれか。
A. Trade Capital Expense for Variable Expense
B. Benefit from Massive Economies of Scale
C. Eliminate All Cybersecurity Threats
D. Go Global in Minutes
正解: C(セキュリティ脅威の完全排除はメリットに含まれない。共有責任モデルで顧客責任が残るため)
Q2. 環境への影響を最小化するために設計を最適化する Well-Architected の柱はどれか。
A. Performance Efficiency
B. Cost Optimization
C. Sustainability
D. Reliability
正解: C(2021-12 に追加された 6 番目の柱)
Q3. オンプレミスのアプリケーションを最小変更でクラウドに移行する戦略はどれか。
A. Refactor
B. Rehost
C. Repurchase
D. Retire
正解: B(Lift and Shift とも呼ばれる、最速だがクラウドの利点は限定的)
Q4. AWS CAF の 6 つの Perspective のうち、人材育成と組織変革を扱うものはどれか。
A. Business
B. People
C. Governance
D. Operations
正解: B(People Perspective)
Q5. クラウド導入により、企業はサーバー購入の代わりに何にお金を払うようになるか(2 つ選べ)。
A. CapEx
B. OpEx
C. 使った分の従量課金
D. 5 年保守契約
正解: B, C(資本支出が運用費用に変わる)
Q6. AWS で「Sustainability」の柱に該当する設計判断はどれか。
A. Multi-AZ にレプリカを置く
B. 再生可能エネルギー比率の高いリージョンを選択する
C. Reserved Instance で割引を得る
D. CloudWatch でログを収集する
正解: B
Q7. Well-Architected Framework の柱を 6 個すべて挙げよ、として正しい組み合わせはどれか。
A. Operational Excellence / Security / Reliability / Performance Efficiency / Cost Optimization / Sustainability
B. Operational Excellence / Security / Scalability / Performance / Cost / Sustainability
C. Security / Reliability / Performance / Cost / Compliance / Innovation
D. Security / Reliability / Sustainability / Speed / Cost / Quality
正解: A
Q8. AWS のリージョンとアベイラビリティゾーン (AZ) について正しい説明はどれか。
A. リージョンは 1 つのデータセンター、AZ は 1 つのサーバラック
B. リージョンは地理的に近い AZ のグループ、AZ は独立した電源・冷却・ネットワークを持つ複数のデータセンター群
C. AZ は世界中に共通、リージョンは国別
D. リージョンと AZ は同じ意味
正解: B
Q9. 「Stop Guessing Capacity」というクラウドのメリットは、どの NIST 基本特性に最も対応するか。
A. Resource Pooling
B. Rapid Elasticity
C. Measured Service
D. Broad Network Access
正解: B(迅速な弾力性により、容量予測が不要になる)
Q10. AWS Cloud Adoption Framework で「リスク管理とガバナンス」を扱う Perspective はどれか。
A. Business
B. Platform
C. Governance
D. Operations
正解: C
10 問中 7 問以上が取れれば、Domain 1 の理解はほぼ完成だ。本番ではこの 1.5 倍の難易度の問題が出るので、Tutorials Dojo / Whizlabs で 100 問以上の練習問題に取り組むのが必要になる。CLF-C02 模試で 80% を安定して取れれば、本番は 700 / 1000 を超える確率が高い。
本番試験当日の注意点

CLF-C02 本番では、技術的な準備に加えて運用面の注意も合否に効く。Pearson OnVUE(自宅オンライン監督試験)を選ぶ場合、机の上を完全に片付け、デュアルモニターは外し、本人確認書類を 2 種類用意する。試験中はカメラとマイクが常時オンで、画面外に視線を逸らすと警告が入る。テストセンター受験ならば移動時間と緊張を考慮し、開始 30 分前に到着するのが安全だ。
問題画面では、未確定の問題に「フラグ」を付けて後で見直す機能がある。1 問 1 分を超えそうな問題はフラグを立てて先送りし、残り時間で戻ってくる。最後の 10 分は見直し専用で確保する。複数選択問題(MRQ)は「正解の数」が明示されるので、その個数だけ選ぶ。多すぎても少なすぎても不正解扱いになる。
合格すれば翌日に AWS Certified の Credly バッジが送られてくる。これを LinkedIn や履歴書に貼れば、転職市場で確実に差がつく。AWS Cloud Practitioner CLF-C02 は基礎認定だが、保有していないと「クラウドの最低限すら知らない」と判断される閾値の認定でもある。
まとめ — 次は Domain 2 へ

AWS Cloud Practitioner CLF-C02 の試験仕様、Domain 1 の出題範囲、6 つのメリット、Well-Architected 6 柱、CAF 6 Perspective、6R 移行戦略、クラウド経済学、ここまでが Domain 1 の核となる。本番では Domain 1 の 12 問のうち 9 問以上を取れば、合格圏が見えてくる。
最高配点ドメインである Domain 2: Security and Compliance(30%)は、共有責任モデルを軸に IAM、セキュリティサービス群、コンプライアンス枠を網羅する内容だ。ここを別記事で深掘りする。AWS Cloud Practitioner CLF-C02 は、認定の入口でありながら、上位試験すべての土台になる。1 つずつ丁寧に積み上げていく価値が高い。
参照
- AWS Certified Cloud Practitioner (CLF-C02) Exam Guide
- AWS Six Advantages of Cloud Computing
- AWS Well-Architected Framework Pillars
- AWS Cloud Adoption Framework
- AWS Skill Builder Pricing
- Tutorials Dojo CLF-C02 Practice Exams
- AWS Pricing Calculator
- クラウドコンピューティング 完全入門 2026 — AI エンジニアのための AWS / Azure / GCP 基礎(2026-05-25 公開)





