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Agentic Architect の勉強法を組み立てる — 英語の公式資料と公式例題を AI で読み解き、受験開始までの3週間で仕上げる

ゲンキ

Google Cloud の Professional Agentic Architect は、2026 年 10 月時点で、一般受験の申込が 11 月 2 日に始まり、受験は 11 月中旬に始まると案内されている。この記事の公開から受験開始まではおよそ3週間だ。試験ガイドは英語版しかなく、出題範囲には改称されたばかりの製品や新しい製品が並び、選択式に合格した後には実技ラボが続く。Agentic Architect の勉強法は、こうした条件から逆算して組み立てる必要がある。

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。

本記事では、問題と教材の入手先(公式例題・Google Skills の学習パス・パートナー向けの学習パス・コミュニティ)とその位置づけ、英語の公式資料を日本語で準備する方法、申込の前に確かめること、受験開始までの3週間の割り振り、一般受験で変わりうる点の追い方を順に扱う。2026 年 10 月 19 日から 24 日にかけて公開した6本の記事の練習を、どの週に置くかもここで決める。

先に断っておくと、当サイトはこの試験を受けていない。ベータ試験も受けておらず、公式例題のフォームも送信していない。以下は、Google と Pearson の公式ページを 2026 年 10 月 12 日に確かめた内容と、当サイトが手元で行った練習の記録にもとづいている。

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Agentic Architect の勉強法を決める4つの性質

Agentic Architect の勉強法を決める4つの性質

勉強法は、資格の性質で決まる。試験ガイドと認定ページから読み取れるこの資格の性質は、次の4つだ。

  • 新しい製品が多い。試験ガイドの対象ツールは 28 項目あり、Agent Runtime(旧 Agent Engine)と Agent Search(旧 Vertex AI Search)は、試験ガイド自身が旧名を添えている
  • 実技ラボがある。選択式に合格すると Google Skills で実技ラボを受けるよう案内され、両方に合格して初めて認定される
  • 設計の判断を問う。認定ページは、選択式で概念の知識・システム設計の選択・アーキテクチャの標準を評価すると説明している。5 領域のうち最大はカスタムエージェントの開発(約 33%)で、評価とデプロイ(約 22%)と合わせると約 55% になる
  • 資料が英語である。試験ガイドは英語版だけで、一般受験の言語は 2026 年 10 月時点で公表されていない

この4つから、勉強の方針が3つ決まる。第一に、AI の知識をそのまま信じず、公式資料を渡してから質問する。製品の名前と提供状態が月単位で動いているからだ。第二に、手元で動かせる部分は手元で動かす。ただし、手元の練習は実技ラボの代わりにはならない。第三に、英語のまま読む練習をしておく。日本語の資料は補助に回し、条件や数値は英語版で確かめる。

G検定の勉強法を組み立てたときも、資格の性質を先に書き出し、それに合う学び方を当てはめた(G検定とは何を証明する資格なのか — 現在地の数字と、AI で学ぶ40日の全体設計(2026-09-28 公開))。手順は同じで、この資格では当てはめる学び方が変わる。暗記の量を増やすより、名前の変わる製品を正しく読み、設計の判断を英語で読み取る練習に時間を使う。

2026 年 10 月時点の試験の形と、まだ決まっていないこと

2026 年 10 月時点の試験の形と、まだ決まっていないこと

計画を立てる前に、決まっていることと決まっていないことを分けておく。次の表は、認定ページと FAQ に 2026 年 10 月時点で書かれている一般受験(GA)の条件だ。

項目一般受験(2026 年 10 月時点)
申込11 月 2 日から CM Connect で受け付ける
受験開始11 月中旬(具体的な日付は公表されていない)
構成監督つきの選択式と、合格後の実技ラボの2部。両方の合格で認定
選択式の時間2 時間
問題数公表されていない
言語公表されていない(ベータは英語のみ)
受験料200 米ドル。円の公式定価は無い
結果7〜10 営業日で CM Connect に届く
実技ラボ合格の通知から2か月以内に Google Skills で終える
有効期間1 年(他の Professional 認定は 2 年)

勉強法に効いてくるのは、問題数と言語が決まっていない点だ。他の Professional 認定のうち、Cloud Architect・Data Engineer・Machine Learning Engineer・Cloud Developer は英語と日本語で受けられる。しかし、そこから Agentic Architect にも日本語版が出ると推測する根拠は無い。逆に、英語でしか受けられないと決める根拠も無い。どちらに転んでも困らないのは、英語で読める状態を作っておくことだ。

もう一つは、選択式に受かっただけでは認定されないことだ。実技ラボは選択式の合格者だけが受けられるもので、Google Skills の学習パスにあるラボとは別に用意される。ラボに Google Cloud のアカウントや追加の費用が要るかは、公式に記載が無い。受験料の税の扱いも、FAQ の一般受験の料金の文には書かれていない。ベータの 120 米ドルと、Professional Cloud Architect の 200 米ドルには「plus tax where applicable」(税は該当する場合に別途)と付いている。

推奨される経験は、クラウドの構築・テスト・デプロイ・管理の実務が3年以上、そのうち Google Cloud でのエージェントの構築が1年以上とされている。受験の条件ではないが、3週間で経験そのものは作れない。3週間でできるのは、持っている経験を試験ガイドの言葉に結びつけ直すことだ。

申込から認定までの流れと手続きの細部は Google Cloud の Professional Agentic Architect は何を証明する資格なのか — 11月の一般提供までに準備する4週間の全体設計(2026-10-19 公開) にまとめた。Google Cloud 認定の階層と申込の仕組みの基礎は、Google Cloud 認定 入門 2026 — AWSの次に学ぶクラウドと認定ロードマップ(2026-06-22 公開) を前提にしている。

問題と教材の入手先 — 公式例題・学習パス・パートナー向け研修・コミュニティ

問題と教材の入手先 — 公式例題・学習パス・パートナー向け研修・コミュニティ

認定ページの冒頭のリンク集(Quick links)から案内されている入手先は、試験ガイドを除くと4つある(ページ下部では、エージェント開発のスキルバッジと認定準備のウェビナーも案内している)。量ではなく、役割で使い分ける。そもそも Google は、技能を身につけないまま合格だけを狙うような試験対策の教材は出さない方針を公表しており、実務での経験が準備に欠かせないと書いている。入手先の選び方も、この方針に沿って考える。

入手先中身(2026 年 10 月時点)費用とログイン位置づけ
公式例題10 問。各4択の単一選択で、全 12 ページ費用の記載なし。ログインは途中保存のときだけ。問題の前に必須の登録欄が 6 項目設問の形式を知る
Google Skills の学習パス12 件。すべてコースで、1 件はスキルバッジ閲覧はログイン不要、受講にはログインが要る。ラボの多くはクレジットかサブスクリプションが要る英語の教材で製品の基礎を学ぶ。必須ではない
パートナー向けの学習パス一般向けと同じ 12 件登録できる人の条件は、公式の記載が見つからなかったパートナー向けの入口
コミュニティGoogle Developer forums の Google Cloud カテゴリ費用の記載なし告知と情報交換。認定だけを扱う場ではない

公式例題 — 10 問で設問の形式を知る

公式例題は、認定ページの「Review sample questions」から開く Google フォームだ。表題は Professional Agentic Architect Sample Questions で、10 問がすべて4択の単一選択になっている。1 ページに1問ずつ並び、全体で 12 ページある。問題の前のページには必須の登録欄が 6 項目ある(名・姓・メールアドレス・所属・Google との関係・案内メールの受け取りの可否)。Google アカウントへのログインは、途中で保存したいときだけ要る。

例題の位置づけは、フォームの説明文に書かれている。例題は、試験の設問の形式と、出題されうる内容の例に慣れるためのもので、試験の範囲や難易度を代表しない。例題の成績で本番の結果を予測しないように、とも書かれている。したがって、10 問の正答率で合否を占う使い方はしない。

送信には登録欄の入力が要るので、氏名とメールアドレスを Google に送ることになる。送信後の案内には「View Accuracy」から結果を見られると書かれているが、当サイトは送信していないため、正解の選択肢や解説まで表示されるかは確かめていない。なお、日本語表示の認定ページはこのリンクを「模擬試験を受ける」と訳しているが、中身は 10 問の例題だ。本記事では「公式例題」と呼ぶ。

Google Skills の学習パス — 必須ではなく、準備の出発点

認定ページの「Train for the exam」から開くのは、Google Skills(旧 Google Cloud Skills Boost)の学習パス「Professional Agentic Architect Certification」だ。2026 年 10 月時点で 12 件のアクティビティがあり、12 件ともコースで、そのうち1件(Engineer AI Agents with Agent Development Kit (ADK))はスキルバッジのコースになっている。表示時間の合計で 40 時間あまり(2026 年 10 月時点)だ。コースの中にはラボと小テストがあり、たとえば最初のコースは英語表示でラボが 4 つ、小テストが 7 つある。

このパスについて、公式は二つのことを明記している。一つは、学習パスは準備のための資料で、必須ではないこと。もう一つは、パスは準備の出発点という位置づけで、受験者には実務の経験と、試験ガイドの全項目への十分な理解が求められることだ(パスの説明文)。さらに FAQ は、パスの中のラボと、選択式の合格者だけが受ける実技ラボを、別のものとして書き分けている。パスを終えたからといって、試験ガイドの全範囲に備えたことにも、認定のラボを済ませたことにもならない。

費用は使い方によって変わる。カタログの閲覧はログインなしでできるが、パスやコースの受講を始めるにはログインが要る。ラボの多くは、クレジットかサブスクリプションがないと開けない。無料の Starter は毎月 35 クレジットが付き、使えるラボは限られる。有料の Pro は月 29 米ドル(新規は 7 日間の試用あり)で、ラボが無制限になる。

クレジットについても押さえておく。1 クレジットはおよそ 1 米ドルに当たり、ラボの難易度で必要な数が変わる。クレジットだけを単体で買うことはできない。このパスのラボ1本に何クレジット要るかはログインしないと見えず、当サイトは確かめていない。無料の範囲だけで全部を終えられるかどうかは、自分のアカウントで確かめてから決める。

パートナー向けの学習パス — 中身は一般向けと同じ

認定ページには「Partner training for the exam」として、Google Skills for Partners の学習パスも案内されている。これは Google Cloud のパートナー向けサイトにある同じ内容の学習パスで、2026 年 10 月時点では 12 件のアクティビティの名前と所要時間が、一般向けのパスとすべて一致していた。FAQ もパートナーにはこのパスを勧めている。名前と所要時間で見る限り、どちらのパスを選んでも同じコースに当たる。ただし、パートナー向けのパスの説明文は、Certified Partner Specialist program の受講もあわせて勧めている。このプログラムの中身は確かめていない。

コミュニティ — 認定だけを扱う場ではない

認定ページの「Join the learning community」の先は、Google Developer forums の Google Cloud カテゴリだ。説明文は、Google Cloud で開発・接続・デプロイ・運用をする人のためのコミュニティとしている。11 のサブカテゴリ(Build with AI など)があり、認定だけを扱うサブカテゴリは無い。

一方で、公式はこのコミュニティを、ベータ試験の告知を知るのに最適な場所として、認定を持つ人に勧めている。一般受験の準備では、告知と製品の情報交換の場として使い、試験の中身を尋ねる場にはしない。

入手先に数えないもの

試験の規約は、試験の内容を Google の秘密情報と定めている(§3)。覚えた内容も含めて、投稿・フォーラム・ブログなどで他人と共有することは禁じられ(§5.a.vi)、他人が共有した無許可の試験内容を使ったり見たりすることも禁じられている(§5.a.vii)。受験者の体験記のうち設問の中身に触れているものは、出典にも参考にもしない。本記事も公式例題の問題文を載せず、例題をもとにした練習問題も作っていない。

公式の学習パスは英語の教材が中心だ。日本語で Google Cloud と Gemini の全体像をつかんでから英語の教材に入りたい人には、次の一冊がある。製品の名前は、読むときに対訳表で試験ガイドの名前に読み替える。

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英語の公式資料を正とする — 日本語のページと教材に残る差

英語の公式資料を正とする — 日本語のページと教材に残る差

日本語で準備したい人にとって、日本語の公式ページは入口として便利だ。認定ページにも FAQ にも日本語の表示があり、Google Cloud 認定のヘルプも日本語で読める。それでも、条件と数値の根拠には英語版を使う。日本語版には、英語版との差が実際に見つかるからだ。

第一に、日本語のヘルプと FAQ には「AI 翻訳には誤りが含まれている可能性があります」という注記がある。第二に、訳で意味が変わった箇所がある。認定ページのベータの欄は、英語では「~80 multiple choice questions」(約 80 問)だが、日本語表示では「最大 80 問」になっている。「約」と「最大」では意味が違う。公式例題へのリンクが「模擬試験を受ける」と訳されているのも、上で触れたとおりだ。

教材にも差がある。学習パスの最初のコース Understand Google Cloud Agents は、日本語版の題が「Google Cloud エージェントの把握」で、説明文は Vertex AI Agent Builder・Gemini Enterprise・会話エージェント・Agent Development Kit を挙げる。英語版の説明文は Gemini Enterprise app・Conversational Agents・Customer Experience (CX) Studio・Gemini Enterprise Agent Platform・Agent Development Kit を挙げ、Vertex AI Agent Builder が無い。章立ても、英語版の CX Agent Studio と Gemini Enterprise Agent Platform の2章の位置に、日本語版では「Vertex AI Agent Builder」の1章がある。日本語版は、英語版より古い版のまま残っていると読める。

最後のコースも同じだ。英語の題は Deploy Multi-Agent Systems with Gemini Enterprise Agent Platform だが、日本語の題は「Agent Development Kit(ADK)と Agent Engine を使用してマルチエージェント システムをデプロイする」で、試験ガイドでは Agent Runtime(旧 Agent Engine)と呼ばれる製品の旧名が残っている。12 件のうち2件は日本語表示でも英語の題のままで、所要時間が表示言語で違うコースもある(Manage Agent Memory and State は英語表示で 45 分、日本語表示で 1 時間)。

動画やラボの本体が日本語かどうかは、ログインしないと開けず、当サイトは確かめていない。日本語だけで全部を受講できるとは言えない。試験ガイドも英語版しかなく、日本語表示の認定ページは同じ英語版の PDF にリンクしている。日本語の資料で学ぶなら、旧名を試験ガイドの名前に読み替える表を手元に置いておく。次の節の対訳表がその役目を持つ。

AI に聞く前に公式資料を渡す — 対訳表を作って引く

AI に聞く前に公式資料を渡す — 対訳表を作って引く

英語の資料を読むのに AI を使うなら、順序が大事になる。AI に先に聞いて答えを公式資料で確かめるのではなく、公式資料を渡してから聞く。Agentic Architect の出題範囲の新しい製品を AI はどこまで知っているか — 試験ガイドの 28 項目を公式ドキュメントで照合した(2026-10-20 公開) では、試験ガイドの対象ツール 28 項目について、claude -p(記録上のモデル ID は claude-sonnet-5-5)に資料なしの場合と、公式ページの本文を添えた場合で説明させ、2026 年 10 月 12 日に取得した公式ドキュメントで判定した。各条件1回の実行である。

この実行では、定義が正しかったのは資料なしで 28 項目中 18 項目、公式ページを添えると 28 項目すべてだった。旧名がある 10 項目では、現在の名前で答えたのが資料なしで 4 項目(旧名を使ったのが 3 項目)、公式ページを添えると 10 項目すべてだった。比べたモデルの知識の締切は 2026 年 6 月(Anthropic のモデル一覧の reliable knowledge cutoff と training data cutoff)で、Agent Platform の改称(2026 年 4 月 22 日)はそれより前だった。それでも資料なしでは、旧 Vertex AI Model Garden、旧 Vertex AI RAG Engine の名前で答えた。

提供状態(GA かプレビューか)には別の落とし穴があった。公式ページを添えると、採点した 24 項目のうち 22 項目で「不明」と答えた(資料なしでは 10 項目)。Google Cloud の文書は、プレビューのページには冒頭に Pre-GA の表示を出すが、GA のページの冒頭にはそれに当たる表示が無い(RAG Engine のように、本文に地域ごとの GA/プレビューの表を載せたページはある。この項目は地域で状態が違うため、状態の採点から外した)。資料だけを根拠にさせれば、GA と書かれていない以上「不明」になる。また、ページの本文を AI に渡すときに冒頭の Preview の表示を取りこぼすと、プレビューの製品も区別できなくなる。当サイトも、公式ページを添える条件の1回目は本文の取り出しでこの表示が落ちていたため、取り出しを直してやり直した。

この照合から作ったのが対訳表だ。製品名は英語のまま残し(Google の日本語の文書も製品名を訳していない)、旧名と、公式の定義の要旨を並べる。定義の要旨は当サイトの訳である。試験ガイドが旧名を添えていない改称も含めて、7 つを挙げる。

試験ガイドの表記旧名公式の定義の要旨(当サイトの訳)
Agent Runtime旧 Vertex AI Agent Engineエージェントをデプロイし、運用し、規模を広げるためのフルマネージドの実行環境
Agent Search旧 Vertex AI Search公開サイトやモバイルアプリに、AI を使った検索とおすすめを作る
Agent RetrievalVector Search 2.0自動で調整される、フルマネージドの AI 向け検索エンジン
Model Garden旧 Vertex AI Model GardenGoogle と提携先のモデルを探し、試し、調整し、デプロイするライブラリ
RAG Engine旧 Vertex AI RAG EngineAgent Platform の部品で、検索拡張生成(RAG)を行う
Gemini EnterpriseGoogle Agentspace(2025 年 10 月に改称)社内検索・AI アシスタント・エージェントの基盤
Sensitive Data ProtectionCloud DLP を含む機密データの検査・分類・匿名化

表の外で押さえることが二つある。一つは、Agent Platform が Gemini Enterprise Agent Platform の略で、Google はこれを旧 Vertex AI の発展形と説明し、2026 年 4 月 22 日に製品名を改めたことだ。公式は evolution(発展形)、now part of(一部になった)と書いており、廃止とは書いていない。もう一つは、業務利用者向けの検索とアシスタントである Gemini Enterprise と、開発基盤の Gemini Enterprise Agent Platform が別の製品であることだ。名前が似ているので、英文で読むときに取り違えやすい。

さらに、公式資料にも旧名は残っている。Agent Runtime の API のリソース名は ReasoningEngine のままで、Agent Search の API は Discovery Engine API、Sensitive Data Protection の API は DLP API と呼ばれる。改称後のリリースノートにも「Agent Engine」の表記が残る。旧名で答えた AI を、それだけで誤りとは言い切れない。対訳表は、どちらの名前で書かれていても同じ製品に行き着くための表だ。

AI に聞くときの依頼文は、たとえば次のようにする。

添付した公式ページの本文だけを根拠に、次の製品について答えてください。
(1) 一文の定義 (2) 現在の正式名と旧名 (3) 提供状態(GA かプレビューか)
資料に書かれていないことは「資料に記載なし」と書き、推測で補わないでください。
ページ冒頭の Preview の表示も本文に含めています。
製品: Agent Gateway

英語のまま設問を読む練習を AI と回す

英語のまま設問を読む練習を AI と回す

一般受験の言語が決まっていない以上、英語の設問を英語のまま読めるようにしておく。Google Cloud の認定では、英語が第二言語であることを理由にした試験時間の延長は対象外と明記されている。記載が無いのではなく、はっきり対象外とされている。英語で受験するなら、英語を読む速さは、2 時間の中で自分で確保するしかない。

試験中の条件も、練習の仕方に関わる。オンライン受験では設問を声に出して読めず、本・紙・筆記具・電話などの補助は使えない。メモにはデジタルのホワイトボードが使える。試験はオープンブックではなく、休憩もできない。つまり、声に出さず、紙を使わず、続けて英文を読む練習が要る。

練習は次の順で回す。

  1. 試験ガイドを英語のまま読む。5 領域の見出し(Developing custom agents など)と小項目を訳さずに読み、意味の取れない文に印を付ける
  2. 印を付けた文だけ、AI に構造を分けさせる。訳させるのではなく、問われていること・条件・除外されていることに分けさせる
  3. 製品名は対訳表で引く。AI に聞くときは、対訳表と該当する公式ページを添える
  4. 公式例題を AI なしで一度通す。時間を計り、迷った設問ごとに、迷った理由(語の意味、条件の読み取り、製品の知識)を書き留める
  5. 迷った箇所を AI と読み直す。手順 2 と同じ依頼文を使う。例題の文は自分の練習の中だけで使い、作り直した問題を共有しない

手順 2 と 5 の依頼文の例を挙げる。

次の英文を日本語に訳さないでください。
(1) 問われていること (2) 条件 (3) 除外されていること に分け、英語の語句のまま抜き出してください。
製品名は添付の対訳表の表記に合わせ、表に無い語は「表に無い」と書いてください。

訳させないのには理由がある。訳文を読むと分かった気になるが、英語で受験する場合、本番で目にするのは英文だ(ベータは英語のみで、一般受験の言語は 2026 年 10 月時点で公表されていない)。どの語が条件を決めているかを自分の目で拾えるようにするには、英語の語句のまま抜き出させるほうが役に立つ。迷った理由が「語の意味」なら対訳表に足し、「条件の読み取り」なら同じ形の文を試験ガイドの中から探して読み直す。

迷った語や読み替えを誤った製品名は、誤答を貯めて AI に分類させ、Anki に流す — G検定の暗記を弱点分析と間隔反復で直前2週間に回す(2026-10-03 公開) の方法でカードにして反復すると、3週間の中で何度も目に入る。カードの表に英語の製品名、裏に旧名と定義の要旨を置けば、対訳表がそのまま反復の材料になる。

設問の条件を決める語の多くは動詞だ。技術文書によく出る英語の動詞を、ITエンジニア向けに絞って整理した一冊を挙げておく。

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申込の前に確かめること — 氏名のローマ字・身分証・配慮の申請

申込の前に確かめること — 氏名のローマ字・身分証・配慮の申請

申込は 11 月 2 日から CM Connect で行う。Pearson のアカウントを別に作る必要はない。申込の中で、配信方法(テストセンターかオンライン)と試験の言語を選ぶ。手続き自体は短いが、後から取り返しのつかない確認が3つある。

一つ目は氏名だ。CM Connect に登録する法的な氏名は、政府発行の写真付き身分証の氏名と一致している必要があり、Pearson で予約するにはローマ字で登録する。一致しないと受験できず、受験料も戻らない。身分証には氏名・写真・署名が要る。漢字だけで書かれた身分証で通るかは公式に記載が無いので、どの身分証で一致させるかを申込の前に決め、その表記をもとにローマ字の氏名を登録する。テストセンターで受けるなら、身分証を 2 点持っていく。

二つ目は配慮の申請だ。障害などによる個別の配慮は、予約の前に CM Connect から申請し、承認されるまで予約できない。審査に 5〜7 営業日かかり、手配には、依頼の内容によって、オンライン受験で少なくとも 15 日、テストセンターで最大 30 日かかることがある。受験開始の直後に受けたい場合は、早めに申請しておく必要がある。前の節で触れたとおり、英語が第二言語であることは時間延長の対象にならない。

三つ目は年齢と日程の変更だ。受験できるのは 18 歳以上で(規約 §2.a)、予約の変更や取り消しは試験開始の 24 時間前を切ると手数料がかかる。

あわせて、再受験の規定も知っておく。Google Cloud の Associate と Professional 認定の規定では、2 年間に最大 4 回まで受けられ、不合格のたびに 14 日、60 日、365 日と待つ期間が延び、受験のたびに料金を払う。言語や配信方法を変えても回数に数えられる。ベータの受験は回数に数えない。結果は合否だけで点数は出ないが、一般受験で不合格だった場合はセクションごとの結果を見られる(ベータには無い)。

オンライン受験の環境を先に整える

オンライン受験の環境を先に整える

オンライン受験は Pearson の OnVUE で行い、受験料は配信方法で変わらない。自宅で受けるつもりなら、環境の条件を申込の前に確かめておく。当日になって条件を満たさないと分かっても、取り返しがつかないからだ。

項目条件(Google と Pearson の公式ページ)
OSWindows 10 か macOS 14 以上(最低条件の欄の記載。同じページに Chromebook は 2026 年 6 月 1 日から対応という告知があるが、この欄には無い)
機器ウェブカメラ・マイク・スピーカー。ヘッドホンとヘッドセットは使えない
画面1 枚だけ。外部モニターは外し、他のアプリは閉じる
回線下り 6 Mbps・上り 2 Mbps 以上で安定していること
使えない環境仮想マシン、ベータ版の OS、VPN、会社のネットワーク、公共や共有のネットワーク
部屋静かで明るい部屋に一人でいる。ルームスキャンができること
試験中休憩なし(休憩すると試験は取り消される)。声に出して読まない。飲食しない(Google の条件)
メモ紙とペンは使えず、デジタルのホワイトボードを使う
事前の準備システムテストと OnVUE の導入を、予約した試験の 24 時間前までに済ませる

表のうち見落としやすいのは、ネットワークと場所だ。Pearson の Google Cloud 向けのページは、会社のネットワークと VPN を使えない環境に挙げ、オフィス・図書館・カフェなどの公共の場所でも受けられないとしている(Google の申込のヘルプは自宅か職場から受けられると書いているが、Pearson の条件のほうが厳しい)。自宅に条件を満たす PC と回線が無い人は、テストセンターを選ぶほうが確実だ。

当日の開始時刻の扱いは、Google のヘルプと Pearson のページで書き方が食い違っている。予約の確認メールの指示に従い、早めに準備を始める。飲み物の扱いも食い違っていて、Google は試験中の飲み物を認めず、Pearson は文字やラベルの無い容器に入れた飲み物なら机に置けるとしている。表の「飲食しない」は、厳しいほうの Google の条件に合わせた。また、オンライン受験の問い合わせ窓口は英語・日本語・スペイン語に対応しているが、これはサポートの言語で、試験の言語ではない。

受験開始までの3週間の割り振り

受験開始までの3週間の割り振り

ここからが計画だ。3週間は、この記事の公開から 11 月中旬の受験開始までを3つに分けた編集上の区切りで、Google が勧める学習期間ではない。受験の日時は申込のときに予約するもので、3週間で足りなければ、もっと後ろの日時を予約すればよい。割り振りの考え方は単純で、出題の比率が大きい §3(約 33%)と §4(約 22%)を、手を動かす2週目に置く。

週区切り主な練習使う記事
1 週目11 月 2 日の申込開始まで試験ガイドを英語で読む。対訳表を作る。公式例題を一度通す。申込前の確認全体設計、出題範囲の照合
2 週目申込開始から§3 を手元の ADK で書く。§4 の評価を手元で回す。§2 のコーディングエージェントを設定するADK、評価、Claude Code
3 週目11 月中旬の受験開始まで§5 と §1 の設計判断。迷った語の反復。公式ページの再確認ガバナンス、反復

1 週目 — 範囲と用語と形式をそろえる

最初の週は、範囲を英語で頭に入れる週だ。試験ガイドの PDF を、取得した日付を付けて保存し、5 領域(約 13・17・33・22・15%)の見出しと小項目を英語のまま読む。次に対訳表を作る。28 項目のうち、名前が変わったものと、名前が似ていて取り違えやすいもの(Gemini Enterprise と Gemini Enterprise Agent Platform など)を先に押さえる。

公式例題はこの週に一度通す。目的は形式を知ることと、迷う箇所の種類を知ることで、正答率ではない。申込前の確認(身分証とローマ字の氏名、オンライン受験の環境、配慮の申請)もこの週に済ませておけば、11 月 2 日に迷わず申し込める。学習パスはカタログを眺めて、2週目と3週目に受けるコースを選んでおく。

2 週目 — 手を動かす(§3・§4・§2)

申込開始の週は、申し込んで受験日を決め、残りの時間で手を動かす。出題の約 33% を占めるカスタムエージェントは、ADK のエージェントを手元の PC で書いて動かす — 出題の3割を占めるカスタムエージェントを Google Cloud なしで練習する(2026-10-21 公開) の手順で練習できる。当サイトは ADK の Python 版 v2.11.0 を手元の Ollama のモデル(gemma4:12B。Ollama のモデルページの表記は小文字の gemma4:12b)につなぎ、ツールを持つエージェントと、順番・並列のワークフローを書いて動かした。この実行では、ツールを持つエージェントは、2回記録したどちらでも5問すべてで指示どおりの順番でツールを呼んだ。

ただし、手元でできるのは仕組みまでだ。Memory Bank、Agent Identity、Agent Registry、Vector Search や Agent Retrieval を使う検索は Google Cloud のサービスとして提供されていて手元だけでは動かせないので、公式資料で読む。手元の練習は実技ラボの代わりにはならない。

約 22% の評価とデプロイは、ADK の評価セットでエージェントを手元で採点する — デプロイ先の選び方は公式資料で整理する(2026-10-22 公開) で、ADK の評価を手元で回した。この実行では、確認を飛ばして予約するようにわざと壊したエージェントは、どの照合の方法でも見つかった。一方、余分なツール呼び出しを足したエージェントでは、余分な呼び出しを見つけたのは既定の照合(名前・引数・順序・個数の完全一致)だけだった。

応答の評価にも注意が要る。応答と参考の答えの重なりを数える指標(ROUGE-1 の F 値。日本語は文字単位で数える)を固定の文の組で計算すると、意味が逆の文(0.772)が言い換えた文(0.464)より高い値になった。評価の指標が何を見ていて何を見ていないかを数字で確かめておくと、評価の設計を英語で読むときの手がかりになる。

約 17% のコーディングエージェントは、試験ガイドに出てくる Claude Code の設定を手元で覚える — コーディングエージェントの MCP・スキル・フック・サブエージェントを1つずつ試す(2026-10-23 公開) で練習する。当サイトは手元の Claude Code(v2.1.296、Windows 11、通常のログイン)に MCP サーバー・スキル・ルール・フック・サブエージェント・プラグインを1回ずつ設定して動かし、この実行では予約のツール呼び出しがフックで止まった。試験ガイドの §2.2 の項目は Antigravity の項目で、Claude Code での練習は当サイトによる置き換えである点に注意する。

3 週目 — 設計判断を鍛え、仕上げる(§5・§1)

最後の週は、約 15% のセキュリティとガバナンス、約 13% のローコードの道具を、設計の判断として練習する。エージェントの権限とガバナンスを設計問題で鍛える — AI に設計案を出させ、公式のベストプラクティスで採点する(2026-10-24 公開) では、当サイトが作った設計の課題(試験の問題ではない)を claude -p に解かせ、公式のベストプラクティスから作った 15 行の採点表で採点した。

この実行では、課題だけを渡した案は 15 行のうち 7 行、試験ガイドの §5 の項目を添えた案は 15 行のうち 10 行を満たした。両方の案が落とした行には、モデルの知識の締切より後に一般提供になった機能が含まれていた。この実行でも、公式資料(ここでは試験ガイドの §5 の項目)を添えた案のほうが、満たした行が多かった。

この週は反復と再確認にも時間を割く。1 週目から書き留めてきた迷った語や読み替えを、カードで回す。公式例題をもう一度、時間を計って通してもよいが、正答率で合否を占わない。試験と同じ 2 時間、休憩を入れずに英語の公式資料を読み通す練習も一度入れておく。最後に、次の節の7か所を見て、申込開始と受験開始で変わった点が無いかを確かめる。

2週目の §3・§4 の練習を手元の ADK から一歩進めたい人には、Google の A2A と ADK でマルチエージェントを設計し、運用まで扱う次の一冊がある。

一般受験で変わりうる点を追う

一般受験で変わりうる点を追う

この記事に書いた条件は 2026 年 10 月時点のもので、申込開始と受験開始の前後で変わりうる。規約 §1.e は、Google Cloud の技術の変化に合わせて、試験の内容をいつでも更新できると定めている。認定の一覧ページには、Google Cloud Next ’26 で発表された製品の更新を反映するよう試験を改訂中だという告知も出ている(Agentic Architect に限らない、認定の試験全般への告知)。変わりうる点と見る場所は、次の7つだ。

変わりうる点見る場所見方
申込と受験開始の状態認定ページ冒頭の告知と、FAQ の一般受験の節告知の文が変わっていないか
言語認定ページの試験の詳細欄現在はベータの欄だけ。一般受験の欄が出たら言語を見る
出題範囲試験ガイドの PDF本文に改訂日が無いので、保存した版と見比べる
試験の内容規約 §1.eいつでも更新されうる前提で準備する
学習パスの中身学習パスのページ「Last updated」は相対表示なので、日付に直さず件数と題を見る
公式例題フォーム一般受験で差し替わるかは記載が無い
告知全般コミュニティベータなどの告知を知る場として公式が勧めている

いちばん手間がかかるのは試験ガイドだ。PDF の本文には改訂日が書かれていないので、日付を見ても変わったかどうかは分からない。取得した日付を付けて保存しておき、新しく取得した版と本文を見比べる。二つの版の本文を AI に渡して違いを列挙させれば、見比べる手間は減る。ただし、列挙された違いは必ず PDF の本文で確かめる。

ページの文言は、古いまま残ることも、予告なく書き換わることもある。学習パスのページの説明文は、2026 年 10 月 12 日の時点では、9 月上旬に申込の詳細と試験ガイドが出るので注目してほしい、という試験ガイド公開前の文のままだった。10 月 13 日に開き直すとこの文は消えていて、11 月の一般提供に合わせてパスを更新する、という文に変わっていた。公式ページだからといって、すべての文が最新とは限らず、前に読んだ文が残っているとも限らない。当サイトも、申込開始と受験開始の後に、この記事の記述を公式ページと照らして見直す。

この準備で言えないこと

この準備で言えないこと

最後に、この記事の計画と当サイトの練習から言えないことを分けておく。

  • 合格に足りるかどうか。当サイトは試験を受けておらず、一般受験の問題数も言語もまだ公表されていない。この計画で合格できるとは言えない
  • 公式例題の正解と解説。フォームを送信していないので、送信後に正解や解説が表示されるかは分からない
  • 学習パスを無料で終えられるか。ラボ1本あたりのクレジット数を確かめていない
  • パートナー向けの学習パスを誰が使えるか。登録の条件を書いた公式ページは見つからなかった
  • 日本語の教材の本体の言語。動画とラボはログインしないと開けず、確かめていない
  • 手元の練習の結果の一般化。各記事の実行は条件ごとに1〜2回で、AI やツール一般の性質とは言えない
  • 実技ラボの中身と費用。合格者だけが受けられるラボで、Google Cloud のアカウントや追加の費用が要るかは公式に記載が無い

まとめ — Agentic Architect の勉強法は公式資料を先に渡すことから組み立てる

まとめ — Agentic Architect の勉強法は公式資料を先に渡すことから組み立てる

Agentic Architect の勉強法は、資格の4つの性質(新しい製品が多い、実技ラボがある、設計の判断を問う、資料が英語)から組み立てる。問題と教材は、公式例題(10 問、形式を知る)、Google Skills の学習パス(12 件、必須ではなく準備の出発点)、同じ内容のパートナー向けの学習パス、告知の場としてのコミュニティの4つを、役割で使い分ける。

英語の資料は英語版を正とし、日本語のページと教材は旧名と訳の差に注意して補助に使う。AI には公式資料を渡してから聞く。当サイトの実行では、28 項目のうち定義が正しかったのは、資料なしで 18 項目、公式ページを添えると 28 項目すべてだった。設問は英語のまま読み、迷った文だけ AI に構造を分けさせる。

申込の前には、身分証とローマ字の氏名、オンライン受験の環境、配慮の申請を確かめる。3週間は、範囲と用語、手を動かす練習、設計判断と仕上げの順に割り振り、最後に公式ページの7か所で変わった点を確かめる。2026 年 10 月時点で決まっていないことが多い資格なので、計画も公式ページに合わせて組み替えられる形にしておく。

参照

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